2005年5月

5月29日 楽しい試合


えー、更新する機会を逸し続けて月末まで来てしまいました。レッズのリーグ戦について書く前に今週(22日〜28日)あった
とても面白かった試合について記録していきます。

まずはリーガ・エスパニョーラから。バルセロナの優勝が既に決まってしまい残すはヨーロッパの大会への出場権争いと降格争いのみという状況ですが、やはりモチベーションのある試合は面白いものです。マジョルカにとっては逆転残留をかけてのアウェーでのデポルティボ・ラコルーニャとの試合だったわけですが、最早モチベーションを上げられる要素がほとんどないデポルにとってマジョルカという相手は厄介だったのでしょうな。前半に2点リードされ、後半にも1点決められ、0-3という無惨な形でホーム最終戦を飾ってしまいました。しかもまあ、それをしでかしたのは、他でもない大久保選手だったというのは、なんともはや…(1ゴール2アシストって!)。

デポル戦はホーム、アウェー合計で2ゴール3アシストを記録した大久保選手。中田英寿選手がユーヴェを得意としていたように、完全にデポルはお得意様になった(なってしまった…)ようです。それにしても、あれ程までにテクニシャンだったとは。そしてそれを試合でも使えるとは。来季も、その先も、ずっとスペインで見ていたい選手に成長してきたと思います。次の最終節、ベティスに勝ちさえすれば自力で残留が決まります。とても楽しみです。

水曜日深夜にはイスタンブールでチャンピオンズリーグ決勝戦がありました。流石に生で見るのは無理なので3時間録画して(どちらかがイタリアのクラブなら、延長戦突入は仕様です)帰宅後に見ました。しかしタイミングの悪いことに帰宅して早々、ニュースの冒頭でジェラードがビッグ・イヤーを掲げているのを見てしまって楽しみが半減してしまったのですが、実際に見てみたらもう信じられない試合展開でした。こんなことってあるんですなあ。

前半早々に秒殺でマルディーニがボレーシュートを叩き込み、カカ→シェフチェンコ→クレスポの美しい崩しのゴール、そしてカカのスーパーなキラーパスからクレスポの芸術的なキーパー越えのゴールを見せられて、どうしてリバプールが勝つと想像できましょう。「本当に勝ったの!?」というのが偽らざる感想。生で見ていたら、この時点で寝る人もいたでしょう。それでも追い付いたレッズ。本当にまあ、奇跡の6分間でした。

結局PKまでもつれこんだ死闘を制して、21年ぶり5度目の戴冠に輝いたレッズ。トルコ国旗も赤く、トルコ代表もユニフォームは赤。実に相応しいクラブが相応しい場所で優勝を飾ったともいえます。また、しみじみ思ったのはモリエンテスのことと、オーウェンのことです。前者はレアル・マドリードからリバプールにはじき出され、流浪しての2年連続チャンピオンズリーグファイナリスト、後者は優勝するためにリバプールを出てレアル・マドリードに移籍した生粋のリバプールっ子。いやはや、人生とは不思議なものです。

特筆すべき二つの試合。他の今週あった試合については、まあ別に語る言葉はありません。とっとと結果を出して来いということだけです。出なければ、ジーコが辞めれば良いでしょう。

ちょっと前置きが長くなり過ぎましたので、浦和のレッズについては項を改めて書きます。


5月29日 三分の一を終えて


さて、リーグ戦も12節を終えて中断期間に入りました。ナビスコカップは続いていますが4連勝と好調なので予選リーグが終わってから総括します。レッズのチームとしての動きは、良くなってきたのでしょうか。

結論からいえば、まだ出来るよなということでしょう。昨年の素晴らしい内容の時期からすれば全然完成度は低いままです。色々と要因はあるもののほとんどメンバーの変化があまりない状況でのこの成績(4勝3敗5分け、勝ち点17、6位)は、ちょっと首を傾げたくなる結果です。

とはいえ、序盤戦はFWのコンディション不良最終ラインが試合ごとに変わる非常事態等を考えれば、GWシリーズを負けずにくぐり抜けたことと、アウェーでFマリノスに勝ったことは非常に評価出来ます。また、以前なら諦めてしまいそうな試合展開でも粘って勝ち点を取ったりなど、ここ数試合は悪いながらも負けていないのは昨季の経験が生きているのかな、とも思います。

しかし、内容まで考えていくと相手も研究してくることもあって今年は辛抱していかないといけないんだろうなというのが率直な気持ちです。このままでは、2点取られても3点取るサッカーは見られないで、しぶとく勝っていくサッカー、1-0をものにするサッカーでシーズンが過ぎていくのではないでしょうか。

では、どうしていけばよいのでしょうか。何度も書きますが、それは中盤の選手がピッチを支配出来るかどうかにかかっています。最終ラインの押し上げとFWの前線からの追い込みはある程度の成果があるように感じられます。決して悪くはありません。だとしたら、残る場所は中盤。ここの選手たちがもっともっと攻撃参加なり、もっと高い位置からの守備なりに奔走しないと昨季のようなサッカーを展開することは出来ないでしょう。

ただ意外といいますか、それが出来る選手がいます。内舘選手です。Fマリノス戦で守備的MFに入った彼の山瀬へのマンマークとシンプルなボール捌き、思い切ったドリブルでの攻撃参加やサイドへのフリーランは外から見ている限りではとても効果的に見えました。彼より若く、テクニックも優れている選手たちが彼のような動きをすれば、レッズの攻撃はより魅力的になると思います。

ただ、監督も、選手たちも問題点には気付いていて、練習しているはずです。後は、それを試合でも表現できるようになるだけなんですが、それがまた、難しいんでしょうな…。また、中盤は他のポジションに比べてポジション争いがそれ程厳しくないのも問題です。もっと下からの押し上げや控えメンバーが練習からガンガンアピールしていって欲しいものです。

もうひとつ気になるのは永井選手の使い方です。彼の良さがトップ下(あるいはCF)で今の所発揮出来ているようには見えません。まあ、永井選手にこの位置での守備の仕方、そして積極的な攻撃の組み立てを期待しての我慢の起用だとすれば納得も出来るのですが自分の中では山田選手を右サイドで使い続けることで代表復帰させるためと、ある選手をスムーズにトップ下に招くための下準備のように思えてならなかったりもするんですが…、考え過ぎであることを祈ります。

現在、数字の上では6位ですが、15位のアルビレックスと勝ち点が3しか違いません。今の順位を維持、そして上を見続けるためには、勝ち続けていくしかありません。引き分けでも厳しいです。更には7月は5月よりも連戦が続きます。せめてもの救いは比較的実力差があるチームとの試合が多いことですが、余計に落とせない試合が続くともいえます。しぶとい試合を続けるか、観客に喜びをもたらす試合を披露するようになるのか。レッズが負うべき責任は、思っている以上に重く、難しいものです。だからこそこのユニフォームを着ることに意味や価値があると、選手には思ってもらいたいです。何より、ファン、サポーターのために。