2005年4月

4月2日 展望の無い勝利と期待が持てる敗戦


リーグ戦においては未だにエンジンがかかり切っていないレッズですが、
ナビスコカップでは好調です。ホームでのアルディージャ戦においても後半は足が止まり、失点はしましたが2-1で勝ち、2連勝で首位の位置を確保しました。次のホーム2連戦をきっちり勝利出来れば予選通過はほぼ確実でしょう。そうなれば、タイトル獲得に今年も期待が持てるというものです。


Group C

浦和

大宮

新潟

神戸

浦和

-

H○2-1

5/21

5/28

2

0

0

4

2

6

6/4

6/11

A○2-1

大宮

6/4

-

H○2-0

6/11

1

0

1

3

2

3

A●1-2

5/28

5/21

新潟

6/11

5/28

-

H○1-0

1

0

1

1

2

3

5/21

A●0-2

6/4

神戸

H●1-2

5/21

6/4

-

0

0

2

1

3

0

5/28

6/11

A●0-1

まあ、それはあくまでも数字を見ただけの感想です。内容に関していえばとてもとても「優勝を目指しているチームです」とは申せません。おそらくはリーグ戦においても、胸にモヤモヤ感が残る歯切れの悪い勝ち試合を今後も多く見せられるんでしょうな。長丁場になったお陰で勝たなければいけない試合(上位同士の直接対決など)の重要度は増すのですが、中には内容は兎に角、結果が出れば良いという類の試合(実際の順位とは別の、実力的に下位のチームとの対戦)も出てきてしまうでしょう。ナビスコカップの2試合は、まさにそういった内容の試合でした。果たしてそういう試合に適正な料金を払うだけの価値があるのでしょうか(勝ちさえすれば良いのでしょうかね)。その内容以外の部分に価値を見い出し、工夫していかないとレッズの試合だけでなくJリーグの試合は成り立っていかなくなるのではないかなと漠然と考えたりしています。それは各クラブやJリーグの企画力次第でどうにかなるものだと信じてはいますが。

さて久しぶりのリーグ戦、アウェーにおいてのトリニータ戦ですが、この試合に関しては内容はさておき2人も退場してくれたお陰で怪我明け、調整不足、更には試合勘が足りない選手たちの動きを必要以上に上げなければいけなくなる展開になってしまいました。まずはボヤキをばひとつ。

最早、一発でレッドカードをもらうタックルや、冷静さを欠いて一時の感情に負けた不必要なカードのもらい方はうんざりなんですよ。

そういう試合を観させられることが2002年にも多々ありました。10人で戦う試合なんて、見たくないんですよ、こっちは。ましてやフィールドプレーヤーが8人?それもDFが2人退場?後半の4-2-1-1というフォーメーションを見て、目を疑いましたよ。サブにだってDF登録が内舘選手しかいない状態でよくも不用意に退場しやがったなこの外国人選手2人組が!…もう、がっかりですよ、本当に。

ネネは、昨年最終節のサンフレッチェ戦においても不必要なレッドカードをもらったためにチャンピオンシップの第1戦を出場停止になっています。アルパイに至っては今季、出場した全ての試合でカードをもらっています。リーグ戦に関しては出場した2試合全てで退場しています。彼らは経験という面で他の選手たちの手本になるべき役目も担っていると思っていたのですが、恐らくそれを期待することは、日本においては無理なようです。

というのもレフェリングがまだまだ幼稚なJリーグにおいて、彼らの正当と思われるようなタックルも時折見せるマリーシアも、全てがファウルとカードの対象になってしまうからです。彼らが一流であればある程、そうなのでしょう。そういう意味では彼らは被害者であるといえなくもありません。ただ、ここはプレミアリーグでもブンデスリーガでもありませんので、対応出来ている外国人選手がいる以上彼らを見習ってプレーして頂きたい。

それにしてもそういった一流選手が抜けたお陰で、その他の選手が必死に戦い、集中が切れるような時間帯を与えられずに90分間、本当に真剣に戦ってくれたことには敬意を表したいと思います。坪井選手は代表で10日間も無駄に拘束された時よりも濃厚な試合を体験できたでしょうし、鈴木選手永井選手は物凄い緊張感の中で怪我明けの試合を戦えたことでしょう。エメルソンもこれで、調整は終わるのではないでしょうか。あんな必死なエメは久しぶりに見ました。田中選手も調子は上向きなようだし、都築選手長谷部選手酒井選手平川選手アレックスも素晴らしい根性を見せてくれました。ウチの選手は質が違うトリニータのような展開力と決定力のない、中盤がボロボロでディフェンスもタックルでないと相手を止められないサッカー85分間は弾き返せるんだと、勝ち点は得られませんでしたが何か、誇らしい感じで見ていました。この敗戦はきっと次に繋がるでしょう。DFがかなり手薄で山田選手の具合も心配ですが、4月シリーズは日程が詰まっていますので結果如何では優勝争いに絡めなくなります。全員サッカーでまずはガンバ戦を勝ちに行きましょう。


4月29日 未だ光は差さず


巻き返しをはかるべく落とせない試合が続いたはずの4月シリーズでしたが、過ぎてみれば1勝1敗3分け、それも
ホームで勝てないというおまけまでついた結果では、(いやらしい書き方をしますが)お金を払ってスタジアムに行く側からすればどういうことだい、これはという気分になります。現在の順位は17位。まだ下にヴィッセルはいるものの文句なしの降格圏内です。首位のアントラーズには勝ち点で既に15離されており、もうそろそろ序盤戦だからという甘い言い訳も効かなくなる時期になってきました。本当に、優勝を狙うとするならば正念場です。

ガンバ、エスパルスとホームで引き分け、気持ちを腐らせずに臨んだFC東京にはようやくのお目覚めとなったエメルソンのゴールや堀之内選手のセットプレーからの駄目押しゴール、かつあの攻撃的なFC東京に失点しないという内容は別としても最高の形で眠りから醒めたように見えたレッズ。しかし、どうにも今年の眠りは日の出を見られないようで、ホーム駒場に戻ってのセレッソ戦では完全に二度寝状態となってしまい横山選手の初ゴールを祝う雰囲気も全く無いまま、試合は点差以上の屈辱的な内容で終えることになってしまいました。本当に久し振りでしたね、レッズにあんなに悲しい思いをさせられるのは。駒場スタジアムはサポーターやファン、そしてレッズにとってどういうスタジアムだったんでしたっけ?と聞きたくなるような試合でした。

で、どう立て直してくるのだろうと思った平日開催、初エコパでのジュビロ戦だったわけですが、どうにも引き分けはしたものの、昨年標榜していた「レッズのサッカー」は、完全に看板を仕舞ってしまったようで…。数年前に胸ときめかせた、カウンターサッカーに成り下がってしまいました。これは、ちょっと重症です。中盤の選手の運動量が増えない限り、昨年の良いときのようなレッズのサッカーは、もう戻ってきません。まあ山瀬選手が抜けた昨年のアルビレックス戦の時点で、すでにそれは終わっていたのかもしれませんが。

セレッソ戦でも思った、中盤のなさ。終盤にかけてFWタイプの選手を多く送り込んで(6人!)スペースを完全になくしてパワープレーに徹したことや、ネネ、闘莉王といった上がりたがりの選手の存在もありましょうが、瞬間的にしろ前線と最終ラインしかなくなったのを見たときは目を疑いました。

このチームにはボールを繋ぐという考えが最早存在しないんだと、

本当に悲しくなりました。

ジュビロはもう、凋落しています。パスサッカーや選手が自ら考え動く、組織的な崩しを見られることは少なくなりました。とはいえ、それはどこのチームもいつか抱える世代交代の苦しみを味わっているだけでしょうから、今現在のジュビロに勝てないというのは優勝を意識する(はずの)チームとしてはなんとも寂しい限りです。

選手もよく言うチャンスを多く作り出しているのに決められないというのは、最後の決定的な場面に人が足りないからではないでしょうか。田中選手の惜しいシュートがありました。永井選手が走り込んだものの、ボールはゴールを割りません。これらはよく聞くフレーズですが、ペナルティエリアの中に一人しかいないんじゃないんですか?昨年は決定的なチャンスのときには少なくとも2人以上はいたように思うんですけどね。

兎に角、中盤と前線の連動がなされない限り、このチームに優勝なんて意識できるわけもないし、ましてや勝つなんて、夢のまた夢です。今のレッズには勝者のメンタリティどころか、勝てる理由すら見つけられません。ボールを個人でしか運べないサッカーに、選手がボールに汗をかかせないサッカーに希望はありません。選手がムダ走りをして、出来たスペースに別の選手が走り込んで楔となり、その後方から飛び出した選手がゴールを狙う。それが失敗してこぼれたって、逆サイドの選手がゴール前に詰めていれば、あるいは楔になっていた選手が前を向いてゴールを狙えば、得点できるチャンスは増えますよね。今のレッズからそんな流れるような攻撃は、見られません。昨年は、見られていたのに。鳥肌が立つ程の攻撃が見られていたのに。

でもそんな最悪の状況だからって、下を向いていて良いはずはないわけで。監督には多少の荒療治を期待したい所なんですが、恐らくは無理なんでしょうな…。こちらが考えていることが出来ないから、FW3人を同時に先発させているわけでしょうから。ここにジュビロで燻っているベテラン選手が入りでもすれば、状況は幾らか好転するんでしょうが、そんな話をしても意味がないですからね。せめて12節のFマリノスとの試合までに何か好転するような兆しやきっかけがチーム内から見られれば、良いんですが。このまま「こんなはずじゃない」と思っているだけでは、間違いなく99年をトレースするでしょう。だからこそ選手たちには奮起してもらいたいです。