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4月29日 未だ光は差さず
巻き返しをはかるべく落とせない試合が続いたはずの4月シリーズでしたが、過ぎてみれば1勝1敗3分け、それもホームで勝てないというおまけまでついた結果では、(いやらしい書き方をしますが)お金を払ってスタジアムに行く側からすればどういうことだい、これはという気分になります。現在の順位は17位。まだ下にヴィッセルはいるものの文句なしの降格圏内です。首位のアントラーズには勝ち点で既に15離されており、もうそろそろ序盤戦だからという甘い言い訳も効かなくなる時期になってきました。本当に、優勝を狙うとするならば正念場です。
ガンバ、エスパルスとホームで引き分け、気持ちを腐らせずに臨んだFC東京にはようやくのお目覚めとなったエメルソンのゴールや堀之内選手のセットプレーからの駄目押しゴール、かつあの攻撃的なFC東京に失点しないという内容は別としても最高の形で眠りから醒めたように見えたレッズ。しかし、どうにも今年の眠りは日の出を見られないようで、ホーム駒場に戻ってのセレッソ戦では完全に二度寝状態となってしまい横山選手の初ゴールを祝う雰囲気も全く無いまま、試合は点差以上の屈辱的な内容で終えることになってしまいました。本当に久し振りでしたね、レッズにあんなに悲しい思いをさせられるのは。駒場スタジアムはサポーターやファン、そしてレッズにとってどういうスタジアムだったんでしたっけ?と聞きたくなるような試合でした。
で、どう立て直してくるのだろうと思った平日開催、初エコパでのジュビロ戦だったわけですが、どうにも引き分けはしたものの、昨年標榜していた「レッズのサッカー」は、完全に看板を仕舞ってしまったようで…。数年前に胸ときめかせた、カウンターサッカーに成り下がってしまいました。これは、ちょっと重症です。中盤の選手の運動量が増えない限り、昨年の良いときのようなレッズのサッカーは、もう戻ってきません。まあ山瀬選手が抜けた昨年のアルビレックス戦の時点で、すでにそれは終わっていたのかもしれませんが。
セレッソ戦でも思った、中盤のなさ。終盤にかけてFWタイプの選手を多く送り込んで(6人!)スペースを完全になくしてパワープレーに徹したことや、ネネ、闘莉王といった上がりたがりの選手の存在もありましょうが、瞬間的にしろ前線と最終ラインしかなくなったのを見たときは目を疑いました。
このチームにはボールを繋ぐという考えが最早存在しないんだと、
本当に悲しくなりました。
ジュビロはもう、凋落しています。パスサッカーや選手が自ら考え動く、組織的な崩しを見られることは少なくなりました。とはいえ、それはどこのチームもいつか抱える世代交代の苦しみを味わっているだけでしょうから、今現在のジュビロに勝てないというのは優勝を意識する(はずの)チームとしてはなんとも寂しい限りです。
選手もよく言うチャンスを多く作り出しているのに決められないというのは、最後の決定的な場面に人が足りないからではないでしょうか。田中選手の惜しいシュートがありました。永井選手が走り込んだものの、ボールはゴールを割りません。これらはよく聞くフレーズですが、ペナルティエリアの中に一人しかいないんじゃないんですか?昨年は決定的なチャンスのときには少なくとも2人以上はいたように思うんですけどね。
兎に角、中盤と前線の連動がなされない限り、このチームに優勝なんて意識できるわけもないし、ましてや勝つなんて、夢のまた夢です。今のレッズには勝者のメンタリティどころか、勝てる理由すら見つけられません。ボールを個人でしか運べないサッカーに、選手がボールに汗をかかせないサッカーに希望はありません。選手がムダ走りをして、出来たスペースに別の選手が走り込んで楔となり、その後方から飛び出した選手がゴールを狙う。それが失敗してこぼれたって、逆サイドの選手がゴール前に詰めていれば、あるいは楔になっていた選手が前を向いてゴールを狙えば、得点できるチャンスは増えますよね。今のレッズからそんな流れるような攻撃は、見られません。昨年は、見られていたのに。鳥肌が立つ程の攻撃が見られていたのに。
でもそんな最悪の状況だからって、下を向いていて良いはずはないわけで。監督には多少の荒療治を期待したい所なんですが、恐らくは無理なんでしょうな…。こちらが考えていることが出来ないから、FW3人を同時に先発させているわけでしょうから。ここにジュビロで燻っているベテラン選手が入りでもすれば、状況は幾らか好転するんでしょうが、そんな話をしても意味がないですからね。せめて12節のFマリノスとの試合までに何か好転するような兆しやきっかけがチーム内から見られれば、良いんですが。このまま「こんなはずじゃない」と思っているだけでは、間違いなく99年をトレースするでしょう。だからこそ選手たちには奮起してもらいたいです。
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