2004年12月

12月1日 大いなるモチベーション


優勝が決まってから後、多くのレッズのステージ優勝関連の雑誌等が刊行されています。
同胞の皆様、財布がガンガン軽くなっておりますでしょうか。御多分に漏れず僕も宙に浮く程財布が軽いですし、今後も間違いなく雑誌を買っていくので軽くなるでしょう。更にフィルム代や現像代もかさんでいくので、嬉しいながらも結構な悲鳴の音量になっております。新しいカメラのボディを買える日は、いつのことやら…。

そんな嬉しい悲鳴をあげながらの最終戦だったわけですが、例年とは違ってまだ2試合ある!と言うことからか気分も少し軽かったりします。そして、僕にとっては初めての埼玉スタジアムでの選手、スタッフたちがスタジアムを一周するセレモニーを見られる試合でもあります。

昨年も埼玉スタジアムで最終戦は観戦しましたし写真も撮りましたが、大雨でカメラを守り切れずに試合終了と同時にスタジアムの中に入ってしまい、セレモニーを見られませんでした。アントラーズ戦のときにも書きましたが、やはりこの最終戦でも、自分なりにきっちりケジメを付けておかねばなるまいと胸に秘めての観戦でした。

昨年とは打って変わっての好天に恵まれた試合だったのですが、陽射しが強すぎこの頃、大事な試合が良い天気(ナビスコカップ決勝、優勝の決まったグランパス戦など)なのは誠に結構なことなんですが、朝が寒い割にとても暖かくなって、グラウンドコートの置き場に困るくらいの陽の強さ。風邪引きますな、あんな寒暖差では。

まあ試合は前半早々にネネが一発レッドで退場したものの、即座に4バックにシステム変更して難を逃れ、後半になぜそこにいる!?という所にいた闘莉王がゴールを決めて(古巣への恩返しゴール!)10人で試合を決めてしまいました。この日のレッズは全員運動量が多くていつも以上に前線からの守備も素晴らしく、数的不利を感じさせないどころかより攻撃的な姿勢すら伺える、王者と呼ぶに相応しい試合運びをしてくれました。それも、アレックスに代わって先発した平川選手のお陰ではないかな、と思っています。彼がいなければ4バックにスムーズに移行出来たかどうか。アレックスだったとしたら、鈴木選手か山田選手をディフェンスラインに下げて3バックでいったか、開始4分で誰かを交代させないといけなかったかもしれない状況でした。どこでも出来る平川選手の存在が、最終戦で大きな意味をなしたと思います。これは途中出場した内舘選手酒井選手にもいえますが、スターティングメンバークラスの選手が後ろに控えていてくれる安心感は、とても大きいです。試合の流れまで変えてくれる岡野選手のような存在も、今季のレッズには必要不可欠でした。つくづく、チームが一丸となって勝ち取った優勝だったと思います。

セレモニー時、結構夢中でシャッターを切っていたので、誰を撮ったか覚えていませんでした。というよりも誰を撮って良いか悩んだという方が正しいかもしれません。今年の選手たちは、みんな撮り甲斐がありました。例年以上に、楽しかったです。そんな試合がまだ2試合も観られる幸せ。十分に楽しもうと思います。

試合開始前にネットで知り合った友人に先日のナビスコカップの試合の写真を見せて頂きました。どの写真も素晴らしく、鳥肌が立ちました。まだまだ、自分は甘いなと再確認させてくれ、チャンピオンシップに向けて気合いを入れ直す大きなモチベーションとなりました。カメラの調子があまり良くなく信用度が低い状態なのですが、当日は僕も全力で試合に臨みたいと思います。そして、日本一になっちゃいましょう。


12月9日 JUST A FINAL


えー、
ゼルダの伝説 ふしぎのぼうしを無事クリアしました。それまではちょこちょこ進めていたのですがチャンピオンシップの前日に時間が取れましたので、かなり大雑把に(ニテン堂のフィギュア集めしあわせのカケラ合わせハートのかけら集めさえもほぼ無視して)、グフーを懲らしめてやりました。カプコンが絡んできてからというもの、アクション性が高くなってボスキャラを倒すのにかなり梃子摺ったんですが(大袈裟でなく、酒井美紀並みに手に汗を握りまくっていました)、シリーズとしてテーマがほぼ不変で、どんなプラットフォームにおいても期待以上のクオリティで僕らユーザーを楽しませてくれるゼルダシリーズ。現在のキャラクターデザインがいたくお気に入りな自分にとっては、風のタクト同様にとても楽しくゲームを進められました。願わくば又ゲームキューブでゼルダをやりたいので、来年の年末あたりに是非ともお願いします。

さてチャンピオンシップ。行きましたね、横浜に。京浜東北線の快足で。…無駄に時間をかけてしまいました。それで、ちょっと迷いながらスタジアムへ。ナビスコカップ決勝に初めて行ったときもショックを受けたんですが、このチャンピオンシップでもJリーグはパンフレット的なものをくれるんですな。来たことなかったから知らなかったです(しかも結構出来が良い)。もう一つ、Fマリノスのマッチデイプログラムの高いこと。500円って、新横浜駅で食べた天玉そばよりも高いですよ。中身はそれなりにありましたけど、字は小さいし、スポンサーのページも多いし。何より、サポーターの声がない。いつものマッチデイプログラムと比べてみても、ずいぶんと違うもんだなと吃驚しました。まだジュビロやエスパルスの方が読みごたえのあるマッチデイプログラムでしたぞ。

試合前に、1時間ぐらい2階席でピッチを眺めていました。これからここで、日本一を決める戦いが始まるんだと思うとステージ優勝して良かったなとまたしみじみ思いました。試合が始まる前のFマリノス側の演出は心底余計なものだと思いましたが(見えました?2階席に「GO TO ASIA」って書かれた赤白黒のビッグフラッグが出たのを。開始前にいきなり真っ暗にしちゃったから見にくかったんですけど!)、試合自体は第三者的に見れば、やっぱり良い試合だったと思います。

Fマリノスの試合運びは、予想通りというかシンプルかつ確実なものでした。レッズのお株を奪うかのような前半早々から高い位置でのプレス(しかも2人以上で)と、ボールを奪ったらサイドとセンターバックの間(特に左サイド)に放り込んで、流れてきた俊足2トップのシュート、若しくはクロス。レッズがファウルで止めようものなら、得意のセットプレー。冷静で正確で成熟している、大人なチームだと思いました。

結局、先制点もセットプレーからでした。やられましたね、河合竜二に。残念ながらレッズから戦力外通告を受け、その後トライアウトを経てFマリノスに。他所のチームに移っても元レッズの選手ということで頑張ってくれればいいな、と気にはしていました。その後2003年レッズは悲願のタイトルを獲り、河合選手はリーグ完全優勝を獲りました。ツイている選手です。でも、このときも悔しいというよりも竜二は良かったなあと喜んでいました。今年、チャンピオンシップで古巣とまみえることになったとき、河合選手はかなりのモチベーションで臨んだことでしょう。エメルソンにほとんど仕事をさせず、さらに恩返しとばかりに強烈なヘディングシュートを決めてくれるとは…。ヴェルディの桜井選手然り、アルビレックスの鈴木選手然り、レッズで辛酸を舐めた選手はレッズ戦となるともの凄い力を発揮してきます。今回の河合選手もそうだったのでしょう。まあ、してやられましたよ。

でも、半分を折り返しての1点差です。Fマリノスは第2戦をどう戦うのでしょうか。得点する機会はカウンターかセットプレーで十分なわけですから、無理に攻めてこないかもしれません。兎に角、思っている以上に厄介な状況でしょう。それを如何にしてぶち壊してゴールを奪うか。僕は1トップ2シャドーよりも、トップ下に長谷部選手を置いた2トップ1シャドーが良いと思います。長谷部選手はあくまで得点を狙う存在であり、ラストパサーではありません。要は今まで山瀬選手が担った役を、彼が演じることが第2戦では重要であると考えます。そしてドゥトラを封じ込めるかは不安ですが、永井選手は右サイドを主戦場に、フォローの形で右の守備的MFに山田選手をおいてポジションチェンジを頻繁にして2人がかりで相手の左サイドを攻略するというのが良いかと思われます。まあ、多少のリスクは覚悟で前半遅くとも30分までに1点を取り返せないようだとかなり厳しい結果になるでしょうが、逆に1点取れればスコアはタイになりますので、かなり落ち着いて(というよりも超有利に!)試合を支配できるようになるのではないかと思います。

JUST A FINAL。今度の土曜日にあるのは、ただの決勝戦です。これから何年もレッズが勝ち獲っていくであろうリーグタイトルの最初のものではありますが、あくまでもただの決勝戦。レッズはナビスコカップも含めて、もう4回も経験しています。多いか少ないかは判断しにくいですが、ここ3年でこの回数は結構な数だと思います。気負わないで、今まで通りにレッズのサッカーを貫く、そして僕らもいつも通りに選手たちを後押しする。それが大事であり、それだけだと思います。今後もやってくる、ただの決勝戦なんですから。ただ、いつも通りに全力で行きますけどね。


12月25日 糧


「ただの決勝戦」から2週間が過ぎ、クリスマスの今日、レッズの2004年の公式戦が終わりました。今季のレッズの成績はファーストステージ3位、セカンドステージ優勝、チャンピオンシップ準優勝により年間順位2位、そして天皇杯ベスト4と、他所様から見れば
全てを取りこぼしてしまって、何もタイトルを勝ち取れなかったようにしか見えないでしょうが、ここ数年懸命にレッズを追い掛けている者からすれば、よくぞここまでと誇らしげにもなれる結果です。一年間通じて、どれほど選手が怪我や代表召集で欠けても、一定のレベルで戦い抜ける組織力を手に入れたことが何よりも嬉しいです。

ただそれでも、今年のことを数年後に思い出すことがあるとすれば、悔しい思い出しかないかもしれません。結局、勝負所では勝ち切れなかったし、ステージ優勝も負け試合のあと。そのモヤモヤを取り払ってくれる機会は、ついに得ることは出来ませんでしたから。その点こそが、来季以降レッズが乗り越えていかなくてはいけない部分だと思います。まあ、ブッフバルト監督含め選手たちもまだまだ潜在能力が眠っている、前途有望な若手ばかりですから、その点は経験不足であると言い切ることもまだ許されるでしょう。今季の結果、とても悔しい結果は今の若い選手たちにとって大事な、濃厚な経験となったと思います。来季のレッズがシュツットガルトのような若手育成の場になるのか、バイエルン・ミュンヘンのような代表候補を多数抱えたその国の顔のようなチームになるかは分かりませんが、今年の経験を糧にして各選手が大きく成長していき、将来レッズを、そして日本代表を強くしていってくれることを願います。数年後に振り返ったときに「あのシーズン、優勝できなかったからこそ、今のあいつらがいるんだよな」としみじみさせてもらいたいですな。

さて、今日僕は国立競技場に行きました。お昼過ぎに家を出て、14:00にスタジアムに入って、アウェー側の、入り口ゲートよりも少し下の、陽の当たらない寒いバックスタンド寄りの所に席を確保して、ピッチを眺めていました。途中ビールを飲んだり、持ってきた弁当を食べたりしているうちに選手たちがウォーミングアップを始め、試合が始まりました。ピッチ上で繰り広げられる戦いを、僕は心行くまで楽しみました。試合は、ちょうど僕が観ている目の前で、中山雅史により決められました。西のロスタイムにおける露骨な時間稼ぎも目の前で観ました。試合終了後の笛の瞬間、僕は席を立って信濃町の駅に向かいました。

今日の出来事をただ書き連ねましたが、こんな試合の観方を、僕は今年初めてしました。カメラもデジタルカメラも持たず、並びもせず、のんびりと、一観戦者として、楽しくサッカーを観ました。今までは望めなかった、数年前のレッズのサッカーからは、予想も出来なかった観戦方法です。その中に今年レッズが組み込まれたことが、嬉しいです。僕は飽きっぽい性格なので、自分が試合を楽しむ一つの手段としてカメラを持って試合に行っていました。そんな僕が観戦に耐えられる試合をレッズができるようになった、これは素晴らしいことだと思います。今後、レッズがこういうサッカーを常にし続けてくれれば、僕は本当にカメラを置いてスタジアムに行くことになるでしょう。その日が来ることを、楽しみにしています。

ただ、僕は今年、まだカメラを納めませんけどね。それが終わってから、鬼が笑う話を書きます。


12月29日 鬼が笑う話 その3


えー、今日は本来ならば西が丘サッカー場に赴いて、全日本女子サッカー選手権の準決勝2試合の撮影で今年一年の写真納めをしようと思っていたのですが、
なにせ、雪。実際にサッカーをやっている選手たちには本当に申し訳ないのですが、前日から少し喉を腫らしまして、このままでは天皇杯決勝戦にも影響が出てしまいそうでしたので欠席しました。そのため今年の写真納めはチャンピオンシップでしたよということで僕自身にもまたモヤモヤの残る一年の締めくくりになってしまいました。大晦日に全国高校サッカー選手権はあって、来シーズンに加入する藤枝東の赤星君も観てみたいのですが、2日連続でこの寒い中サッカーは観れんぞということで諦めます。でも明日、友人に教えられたよしもとよしとも原作の映画「青い車」は観に行くのですが、それはそれ。

閑話休題、今年も一年の反省と来年の展望を書いて区切りをつけます。今年の目標として立てたのが、「昨年よりももう少し満足いく写真を自分なりに撮れるようになる」という、ちょっと曖昧なものでした。ちなみに今年は、ホーム12試合、アウェー3試合、ナビスコカップ予選2試合、準々決勝、決勝とさいたまシティカップ、チャンピオンシップ2試合、天皇杯準決勝の23試合を観戦しました(うち撮影したのは17試合、専用スタジアムでは15試合)。観戦試合自体はやはりファイナリストになることも多かったので昨年よりも増えましたな(シーズン途中から、勉強しないといけないという気持ちが、全然なくなってしまいました。ダメ人間まっしぐらです)。アウェーに関しては今年は日本平へ遠征にいけなかったことが残念だったのですが、その代わりというか、念願だったカシマスタジアムに行けました。ウイングスタジアムでは今年は開催されず、豊田スタジアムも都合が合わずに行けませんでしたので、この2つのスタジアムはまたも来年以降のお楽しみとなりました。

今年の傾向としては、レッズが埼玉スタジアムをホームスタジアムとして活用することが多かったため、満足行く写真が比較的多かったように思います。実際、2Lサイズに伸ばした写真も昨年よりも多かったですから。そして、駒場スタジアムでの撮影も晴天の日が多く、デイゲームばかりでしたのでこれもまた、良い写真は撮れました。雨の試合も2試合ぐらいはあったと思うのですが(セカンドステージのジュビロ戦とナビスコカップ準々決勝のFマリノス戦)、これも昨年の反省を活かして満足行く形で残せたとは思います。

選手に関しても、今年はほぼ満遍なく出場した選手を撮れたと思われます。昨年、課題としていた山瀬、平川、長谷部の3選手も押さえられましたし(特に山瀬、平川は今年のベストとも言える、素晴らしい出来でした)、昨年良く撮れた選手は、今年は更にシャッターチャンスが増えました。これはやはりブッフバルト監督に代わり、戦術上の規制から解放されたためだと思います。ただ、田中選手に関しては昨年程の勢いの良さは一年通して感じられませんでした。オリンピックイヤーでもあり、早くから始動してピークを8月に迎えてしまったからかもしれません。また、Jリーグでもハードな日程で試合をこなしていたためにコンディションを整えきれなかったかもしれません。来年は2003年の時のような生きの良い田中選手を撮りたいものです。

つまりは、総括しますと写真撮影に関してのみ、レッズ同様に全体的にはそこそこ満足の行くシーズンを送れましたということなんですが。…今年はプライベートな面で兎に角、いろんなことが多過ぎました。特に良くないことばかりが多く起こって、後ろから撃たれたり、泥水を被ったり、人間不振に陥ったり、そりゃあもう酷いことが起こりました。自分自身においてこの一年に起きたことは絶対に振り返りたくない、記憶の中に留めておきたくもない年になってしまいました。なので、今年はどれだけ良い写真が撮れても、満足したという発想が起きませんので、0点です。

ただ、いろんな人に助けられたり、昔からの友人に愚痴を聞いてもらったり、レッズの試合を観たりしているうちに、少しずつでしたが事態を好転させる努力が出来て、この年の瀬を比較的穏やかな感じで迎えられているのは本当に、有り難かったりします。特にレッズに励まされることがなんと多かったことか…。

レッズは今年いろいろな舞台を経験し、間違いなく成長しました。僕もこんな所で止まってはいられません。毎年勝負の年なんですが来年は特に、勝負しなければいけない。その意識が僕も強いです。レッズには負けていられません。自分の目標も意識し、達成させつつ、来年は今年以上にレッズを追い掛けます。充実した一年を過ごせるように、真剣にまったりとやっていきますよ。では、良いお年を。