2004年10月

10月2日 首位直接対決 その2


1位のレッズと2位のジェフが、国立を舞台にぶつかるというなかなか華やかな構図だったはずなんですが終わってみれば4-0でレッズが爆勝し(国立競技場での試合は実に約1年振り、しかもそれがナビスコカップ決勝で、スコアも一緒)、アウェーにも関わらず試合が終わってもサポーターはなかなか帰らないレッズの選手たちはゴール裏の挨拶だけに止まらずバックスタンドとメインスタンドにまで挨拶するわで、試合前のオシム監督や阿部主将の心配通りに、完全なるホームスタジアムとして利用させて頂きました。

今回の結果は内容では前半に関しては押されていた場面もありましたが、点差通りの実力差があったのではないかと思いました。でもまあ主力のFWが3人も怪我でいなければやりくりも大変だったろうなと他所のクラブであっても多少は同情します。レッズだってエメルソンと、田中選手と、永井選手がいなければ、厳しいでしょうから。

とはいってもこの試合、僕はまったりと観ていて、なんとなくしか覚えていません。前半の最初のうちこそ立ち上がって、コールしたりと頑張っていたんですが、如何せんカメラも持ってないし(デジカメを持って行ったんですが電池が切れてました)、試合前にビール飲んじゃうし(普段は、写真を撮っているので試合後も飲むことはありません)で、気分が良くなっておりまして(というか良すぎて少し眠かった)、前半の30分以降から後半開始までが非常に曖昧な感じでいました。後半に至ってはすっかり席に座って落ち着いてしまい、売り子さんを呼び寄せてビールを買って、で完全に「今日は飲む日」となっていました。エメルソンの2点目と平川選手のゴールの頃にはすっかり酔いは醒めてましたが、非常にぼんやりとしたまま結局、得点シーンの記憶自体はきっちりしていたけど、全体の流れというかは把握し切れないまま、試合が終わってしまいました。

ただ、サイドの攻防には結構注意して観ていました。特に右サイドの永井選手とジェフの村井とのマッチアップは、面白かったです。個人的に村井は、日本でもかなり優秀な左サイドの選手だと思っていますので(クロスの精度が抜群に良いです)、ジェフの攻撃の生命線ともいえる相手を如何にして永井選手が押さえ込むのかというのをテーマに観ていたんですが、結構やられていました。ただ、それを割り切っていたのでしょうか、守備の際には比較的引き目のポジションをとってトップ下の位置にいた山田選手が右に流れてケアしたりしていました。あくまで自分は攻撃でということだったのでしょう。後半レッズの2点目となった田中選手から右スペースに出されたボールを爆発的なダッシュで走り込んで来て決めた永井選手のゴールは、唯一、村井がマーク仕切れなかった場面のようにも見えました。今のシステムにおいて、永井選手はのびのびとプレー出来ているようにも見えます。本人は不本意かもしれませんが、本職のトップ下の選手が不在で山田選手がそこで奮闘している今、実に有効な役割を果たしていると思います。

途中出場した平川選手のゴールも、あまりテレビでは放送されませんでしたが豪快な個人技から生まれた素晴らしいものでした。左サイドに流れていた山田選手の山なり(アーチを描く)のボールを、平川選手が胸でトラップして、地面につけずに右足でコントロールし、エメルソンに山なりのパス。エメルソンがこれを跨いでスルーしたところに、そのまま流れてきていた平川選手がペナルティエリア中央からすこし右に流れて、そのまま右足を振り切ってゴール。昨年ヴェルディ戦での初ゴールは左足でしたので、右足では初ゴールとなりました。アレックスとの交代後に、左サイドの選手が得点したということで監督に対しても良いアピールになったのではないかと思います。なかなか、選手層が厚いですな。

ガンバがセレッソに7-1と大勝したようですが、直接対決も制していますし、半分を過ぎたところで勝ち点を5差付けての首位というのは、良い感じです。ですが9日には超苦手の東海で、これ又苦手のグランパスを相手にナビスコカップの準決勝を戦わなくてはなりません。気持ちを切り替えて、というよりも気持ちをこのまま切らさずに良い結果をふんだくってきて欲しいと思います。

結局、試合後に久しぶりに飲みに行ってしまい、イチロー選手の年間最多安打更新の偉業を見たのは、完全に編集されたスポーツ番組の中ででした。まあ、この試合中継中には国立に向かっていたので、どっちにしろ見られなかったのですが、それにしても、残念。来年のシーズンインまでにでも、全安打を収めたDVDを制作してくれないでしょうかね、イチロー選手に関しては、手元に残しておきたいので。


10月24日 思いもかけないこと


更新していなかった間のことをざっと書きますと、
ナビスコカップ準決勝は一昨年同様、ネットで推移を見守り、3年連続の決勝進出を知りました。その2日後のもう一つのカードであった東京ダービーは3-3の同点のまま延長に突入、その後すぐにルーカスが点を取って、原監督が率いるFC東京が初めて決勝の舞台に立つことになりました。個人的にはこのカード、浦和レッズ×FC東京こそが今後の日本におけるクラシコ(伝統の一戦)となるべき試合だと思っていますので(首都のクラブと首都圏近郊の有力クラブがぶつかるのが理想でしょう。どっちも地方のクラブのクラシコじゃ、ちょっとね…)、その始まりを見られることを素直に喜びたいと思います。

で、決勝のチケットなのですが、クラブの恩恵に預かりまして僕はシーズンチケット保有者の優先購入券で買えてしまいました。仲間内でも苦労して入手した人もいたので、この点に関しては申し訳ないですが、僕は今回もナビスコカップの決勝に行きます。

その次はFマリノス戦。今年ある5回戦のうちの3戦目ということなのですが、この試合もファーストステージ同様に引き分け。レッズにとってはまあ、最悪負けたとしてもまだ大丈夫だったので勝ち点を削られはしたものの、充分許容範囲の結果でした。まあ、どちらのチームにしてもあまり手の内を見せたくはない感じの試合展開といいましょうか、お互い怪我人も多かったし、騙しあい、化かしあいといった感じでしたな。まあ、決着は12月に取って置きましょうかね。

とまあ、ざっと振り返りまして、この約2週間の間に個人的には一つ歳を取ったり携帯電話を初めて契約したりして、その待ち受け画像を作るのを嬉々としてやっていて更新をサボっていましたよということだったんですが。えー、話を変えまして23日、僕は遂に行ってしまいましたよ、念願のカシマスタジアムに。

それまでの僕の認識としては国内最高の屋根つきサッカー専用スタジアムで、ジーコの銅像が建っていて、アントラーズサポーターにとっては聖地で、そしてなんといっても、改修後の初戦で紙吹雪を撒き過ぎて相手のみならずアントラーズの選手からも大顰蹙をかったり霧のせいで視界がゼロにもなるというような、ネタにも困らないスタジアム。本当に、行けるときがくることを心待ちにしていました。

実際に行った感想としましては、最高の一言。外観も、1階席、2階席から見た風景も、芝生の色も、スタジアムから見えた外の風景も、素晴らしいものでした。当日は快晴だったこともあって抜けるような青い空に遠くに見える海の色や、スタジアム周辺で開場を待っていたレッズサポーターの赤がとても映えて、実に美しい風景でした。

スタジアムから海が見えます。景色は最高

今後、日本中にこういったサッカー専用スタジアムがたくさん出来ることを願います。大宮サッカー場も改修するのなら是非、35,000人収容ぐらいの屋根つきサッカー専用スタジアムにして下さい。

この最高のスタジアムで、次々起きた思いもかけないことが、たくさんありました。取材に来ていた福田さんを見られたこと、田中選手のリーグ戦での完全復活ゴールを2つも見られたこと。エメルソンの流れの中からの本当にスーパーなバナナシュートを見られたこと。なにより6年半ぶりにカシマスタジアムで、レッズが勝ったこと(しかもスコアが一番理想的な3-2で)。そして、念のために持っていった300ミリの望遠レンズが役に立ったこと。はっきりいって敵地でのレッド・ダービー。サポーターというよりもウルトラといった方が良い同胞が多くいる中で、前の方でカメラを持ってウロウロできるわけがないと思っていたんですが、幸運にもかなり良い位置で撮影することが出来ました。でも、そんな最高の位置にいることが出来たわけですから、基本的には撮影するというよりも声を出して一緒に戦うといった感じでその場所にいました。試合終了後、喜びすぎてフィルムが巻き戻ってしまい、残しておいた5、6枚分位をロストしてしまい、選手の挨拶を撮れなかったのはカメラマンとしては失格ですが、もとより記念撮影するために持って行ったつもりでしたので後悔もなければ残念でもなく、むしろここにいられることの幸せを噛み締めながら最高の時間を過ごしました。知らない仲間とハイタッチするのは、とても気分が良いものでした。

今回得た結論。サポーターって、凄く楽しいです。一生懸命声を枯らし、ゴール裏で飛び跳ねたりして、試合状況を見ながら選手に活を入れたり、落ち着かせたりして一緒に戦う。こういったサポートという行為は普段の観戦スタイルからはとてもかけ離れていましたが、物凄く充実感がありました。これは恐らく、初めて感じたものです。その要因としてはスタジアムが良かった(殺伐とした雰囲気も含めて)こともあるし、レッズサポーターの気合いの入り方も良かったのだろうし、何より相手が大嫌いなアントラーズだったこともあったでしょう。そして、素晴らしい試合内容であったこともあります。全ての要因が揃ったことによって得られたこの充足感。うーん、仕事あるのに「以前から決まっていた家族の用事があるので」といってサボった甲斐がありました(別に嘘は言ってませんし)。

ここは日本国の治外法権の場所みたいです

試合の内容に関して少し触れればアントラーズは前半は左サイドを、そして後半は右サイドを蔑ろにしすぎました。アレックスと山田選手に仕事をさせすぎたな、という感じです。特に後半、レッズは3トップ気味にして空いていた右サイドを誰ということなく使って攻撃していたのでマークするのにも梃子摺ったことでしょう。中盤におけるボールの奪い合いはほぼ五分でしたので、サイドの攻防でレッズに分があったと思います。あと、中盤を厚くしようと4バックから3バックにしたのも失敗でしたな。あれで余計にサイドにスペースを与えてしまいました。昨年のナビスコカップの決勝の教訓をヒゲの監督さんが生かせていないようでした。

レッズに関するコメントは、もうほぼないんですよね。毎試合、似たような試合展開で前からボールを追い掛けるし、奪った後の攻撃は早いし、サイドも以前に比べても格段に使うようになったし、何より得点シーンが美しいし、今はいうことがないです。次の試合も、その次の試合も、このサッカーを続けて行けば、問題ないと思います。アルパイが累積警告の2回目で2試合出られないのが痛いといえば痛いですが、昨年にはない選手層の厚さがそれをカバーしてくれるでしょう。この試合の後半はセカンドステージに補強した2選手がいなくても安定していたのが何よりの証拠です。

試合終了と同時に起きた地震に関しては、かなり吃驚しました。なんとか僕はこの日のうちに電車の運転も復旧して家に帰れましたが、実際に被害に遭われた方も仲間にいますので軽率なことはいえません。兎に角、早く新潟の方たちが安心して生活できるようになることと、今まで通りにサッカーを楽しめるようになれるように、地震の早期鎮静化を願います。最後に起きた思いもかけないこと、これが一番大きかったです。