10月

10月4日 贅沢言わせてもらえれば


えー、申し訳ありませんが、「描いて出し」だったトップページが最早描けなくなりましたので、少し時間を頂きたく、今回からは写真をトップページに致します。あれほどまでにアウェーでも赤いユニフォームを着られるとは、誤算でしたな、いやはや。

さて、ナビスコカップの前半戦、日本平でのアウェーゲームだったのですがビデオ観戦しました。なんというか、内容的にはいつも通りで、悪くはなかったですね。あの失点も、事故の範囲でしょう。駒場での後半戦で2点以上取れれば、いよいよ国立です。このくらいの楽観で、よろしいのではないでしょうか?

その2日後のセレッソ戦は、まあ、あの長い遠征がようやく終わりを迎えまして、来週もありますが駒場のみということで本当にお疲れさまでした、という感じですな。で、試合を観戦したのですが…。

ひとり少なくなってからの方が、らしいサッカーができるのは、どういうことなんでしょうか?

前から思っていてあまり書きたくなかったんですが、今のレッズのサッカーって、サッカーっぽくない感じがしますな。文句をいいたいわけじゃなくって、これはこれで「レッズのサッカー」として考えていて、今までの日記もそれを前提に書いてはいたんですけれども、どうにも個人技まかせの守備偏重サッカーですよね。昨年からずっと続いて来ているから今さら何を、という気も重々するのですが、それにしてもこのサッカーは、ひどい気がするんですよね…。勝てば良いのか?負けなければ良いのか?レッズは観客に何を見せたいのか?良く分からないサッカーが、今のレッズのサッカーなんですよね…。

今日の試合は、ニキフォロフが退場してから一気にしとめようとセレッソが前線を厚くしたところからゲームが動きました。レッズは、もともと攻撃は3人、守備は7人ですから(サイドは攻撃参加もしますが)仮にひとり退場してもトップ下の選手を消せば(今回は山瀬選手を長谷部選手に代えれば)全く同じサッカーを展開できます。更には、ひとりいないことでトップのドリブラー2人の動けるスペースが拡がって、サイドの選手まで攻撃参加できるようになって、のびのびプレーしてしまいました。セレッソの采配(この試合に関しては裏目に出ましたな)のおかげで、田中選手は前半よりも生き生きとセレッソ側のフィールドを切り裂いているように見えました。で、1人少ないレッズが何故か3-0で快勝。結果としては、文句はつけられないですよ、本当に。

でも、昨年と変わっているのって、田中選手の成長ぐらいしかないような気がします。彼がいなければ、昨年の終盤と同じ結果になるのではないでしょうか。個人技若しくは前線のみの連携で得点を取れるFWが2人(永井選手を入れれば3人)いるおかげで、今のレッズは成り立っています。それって、凄く危ういんじゃないですかね?今は、結果がついて来てくれているから良いんですけど、僕はもっとサイドの選手が攻撃に絡んだり、守備的MFが前線を追い越してゴールを狙ったり、相手のマークが混乱するほど各選手がポジションチェンジをして攻撃するボールだけでなくフィールドプレーヤー全員が汗をかくサッカーを見たいな、と思うんですよね…。

オフト監督が現在進行形で作ってくれている今のレッズの戦い方は、基礎的動作として身体にしみ込ませるための避けては通れない道であるのは、痛いほど分かっています。ただ、攻撃に関しての創造性、個人のみでなくチームとしての創造性を発揮させるのは、今のままではやはり無理だと思います。それとも前述した僕が見たいサッカーをレッズがするのは、根本的に無理なんでしょうかね?だとしたら、なんでレッズには各世代の代表選手がこんなにいるんでしょうね?

今言えることは、レッズの行っている「ハーフウェーライン自陣付近での横パスによる遅攻気味のビルドアップからサイドを経由してのFW2人、もしくはトップ下ひとりによる速攻の個人技、若しくは3人のショートパスによる攻撃」というものが、もっと曖昧に言い表せる他チームの戦術とこれからの大事な優勝争いの場で本当に五分にやり合っていけるのか疑問である、ということです。守備の出足が早かったFマリノスやジェフを攻略できていないことや、守備から攻撃への切り替えが早く、セカンドストライカーのいるようなチームに対処するのが難しい今のレッズで、FC東京やヴェルディ、グランパスに競り勝つことができるでしょうか?最終節までの残り試合は、そういう意味で非常に興味深いです。個人的には最終節のアントラーズにまでもつれ込まずにうまいこと今挙げたチームを勢いのみでいなして、ステージ優勝できれば最高かな、と思います。

…分かっているんですよ、昨年の悩みは「負けたとしてもせめてゴールを見せてくれ!」ということからすれば、今悩んでいることがどれほど贅沢なことか。でもこれは、「強いレッズ」になるために絶対付きまとう問題だと思います。強くて、美しい全員サッカーを他のチームではなくレッズがするのを、僕は見たいんです。ただ、それだけなんです。勝つだけのサッカーって、面白いんですかね?


10月11日 なぜとれたか?

10月8日。楽観的に考えていた第2戦のナビスコカップ準決勝でしたが、よもや6点も取るとは、全く予想外でした。今日も今日とて観戦できませんでしたので試合終了後、情報を一切遮断して家に帰って録画を見たのですが、もうびっくりしました。エスパルスの鶴見が退場処分になってからの息の根を完全に止めるような怒濤の攻撃は、真に強くなるために必要なことではないかと思います。山瀬選手のFKも、美しかったですな。あれほどのFKは、いつ以来でしょうか…。

さて、この試合を振り返ってみて、何故にそんなに得点が入ったのか?答えは明確です。同点に追い付いたゴールと、ロスタイムに逆転したゴールが、チームプレーの中から生まれたものだからです。要は多くの選手が、攻撃に絡んだから。

おそらく、いつものレッズならば3点で終わっていたでしょう。それで合計3-2のスコアで決勝に行くものと思っていました。でも、実際は6点入りました。1点目はエメルソンのフィードしたボールをペナルティエリア内にいた山田選手が頭で落として、ゴール前の田中選手がダイレクトのボレーシュートで決めました。2点目は左サイドの平川選手がペナルティエリアまでドリブルして行ってシュートを打ち、弾かれたボールを山瀬選手がシュート。そのこぼれ球を田中選手が「ごっつぁん」ゴールしました。

僕が見たいのは、こういう点の取り方です。今までの田中選手→エメルソンのピンポイントなパス等のゴールだけでは、そう何点も取れません。…確かに今は調子が良いのでその形だけでも点は取れるし、この試合でも3点取りました(エメルソンのハットトリック。なんというゴールへの執念か、それとも嗅覚の鋭さか!)。

でも、その個人技だけでなく周りの攻撃参加からの得点ならば(2点目を例に取れば)平川選手のシュートがダメでも、山瀬選手がいる。それがダメでも、田中選手がいる、と2次、3次攻撃が可能なわけです。それだけでも、得点の入る可能性って、上がりますよね?見ている方ももっと、ドキドキできます。ゴールの瞬間が見たくて、サッカーを見ているようなものですからね。

FWの特徴を充分活かすための戦術であるのは分かりますが、中盤の選手が攻撃に絡めば、攻撃のバリエーションも拡がります。今回の試合は、この2得点(しかも逆転に成功できた)がチームプレーからの得点だったおかげで、FWの「取らなきゃいけない」という精神的な負担はかなり軽減できたと思います。その結果、もともと攻撃能力の高いFWはより輝きを放ち、更には相手チームの退場等もあって、得点を重ねることが出来たのだと思います。

それにしても内容よりも結果が重要視される試合で、内容も良いとはそれだけ選手たちの気合いも入っていたんでしょうね。おかげで先日のセレッソ戦よりも存分に試合自体を楽しむことが出来ました。6点入ったということではなく、攻撃の形が多彩だったからです。こういう試合を自分達主導でできるようになれれば、レッズは間違いなく、もう一段階段を登れます。あと一歩が、近付いたように感じます。これからのリーグ戦はもとより決勝戦が、楽しみですなあ!

…で、今日。ナビスコカップ決勝戦のチケットが発売されたわけなんですが…皆様、確保できたでしょうか?

僕はこの件に関しましては、楽観視し過ぎました。まさかこんなド田舎の某コンビニエンスストアにまで、レッズを愛する人たちが溢れるとは…。でも、諦めたらそこで物事は終わってしまいますからね、当日まで、悪あがきはされた方が良いですよ。もちろん、僕もします。去年のあの雰囲気を味わってしまったら、簡単に諦められるものではありませんからね。


10月20日 ゴール裏より


FC東京戦は久しぶりのゴール裏観戦をしました。「観戦」というだけあって、2階席での比較的まったりとした感じでのものでしたが、そこはそれ、コールの時には声は出し、良いプレーの時には拍手したり、シュートチャンスの時には「今だ!」と叫び、それがポストに当たろうものなら頭を抱えて残念がる、と言ったものでした。
なので今回は、写真がありません。次回のレイソル戦では、頑張ろうと思います。それにしても雨が結構降っていましたな。仮にバックスタンドにいたとして写真撮影していたら、帰りの京王線で大迷惑だったことでしょう。

さて、そんな状況での観戦だったのですが、やはりゴール裏から見える風景はいつものバックスタンドのものとは違いますから何に注目していたかと言いますと、両チームのサイドの攻防です。まず、改めて感じたのはレッズはよくもまあ、あんなにワイドにピッチを使うな、ということ。どっちのサイドもタッチラインギリギリまで使っているんですね。それで、一方がボールを持ったらもう一方がきっちり中にしぼっていました。左サイドに関しては、基本的に守備に重点を置いていたので思ったほど何度も崩されたという感じはありませんでしたが、一回、決定的な形を作られました。やはり、あの右サイドからの縦のポジションチェンジを頻繁にしてサイドバックの加地がガンガン上がって来る攻撃は驚異的だし、美しいですな。

でも、先制点はレッズでした。もう、本当に個人技。しかも、ワールドクラスの。観ていたところからは反対側で起こったゴールだったので詳しくは家に帰って確認したのですが、凄えよ、エメ!としかいえないものでした。でもまあ、前半の試合運びは眠くなるものでした。攻撃の形は、ほとんど単発だったように思います。

しかし後半になり早々に不運な形でオウンゴールを献上すると、レッズの攻撃がようやく危険な形を表して来ます。それを演出したのが、レッズの右サイドでした。山田選手と鈴木選手のポジションチェンジからの攻撃は、それまでの試合でも何度か見られた形(そう長い時間ではありませんが)でしたが、今回のそれは相手を混乱させるのには十分なものでした。その結果、右からのセンタリングに反応するもののゴール前での最後の一押しが足りずに、試合を決められないシーンが多く見られました。とても残念なものばかりでしたが、僕はこのシーンをとても好意的に受けとめています。

というのもサイドからの攻撃の際に、レッズの選手がゴール前に3人以上いたからです。これは後ろからの押し上げがきちんと出来ていたからですし、ゴールは割れませんでしたがその可能性が高い波状攻撃の形は作れていました。翌日の埼玉新聞を読むと、この形は選手から出て来たアイディアだったということですから、頼もしいことです。更には、このポジションチェンジに関してオフト監督は特に何もいわなかったとのこと。これは、オフト監督の与えた各ポジションでやるべきことをやれば、選手が変わっても問題なしということでしょう。つまり、鈴木選手が右サイドにいたとしてもそのポジションの仕事ができればお咎めはない、ということが分かったわけです。

その後もチャンスはあったものの、結果は引分け。ここで勝ち点1を拾ったのか、2を落としたのか、正直に言って微妙なところです。が、新しい攻撃の形を得たと言うことで、満足の行く試合内容だったのではないかと思います(その証拠に、試合終了後にサポーターからは拍手がおこっていました)。次節のレイソル戦には累積警告で田中選手が出場出来ません。ですが、それでも戦える姿を見せて欲しい。誰がいなくても「これぞレッズ」というサッカーを見せられるようになって欲しいと思います。そうなって初めて、リーグタイトルを得る資格を持てるような気がします。

さて、発売日に入手できなかったナビスコカップ決勝のチケットですが、仲間から分けてもらうことが出来ましたので申し訳ないですが僕も国立にいけることになりました。こういうときだけではありませんが、仲間の存在は本当に有り難いものですな。何とかしてその思いに応えないと、と思います。まだ手に入れていない方、諦めないで探して下さいね。あなたの熱意が伝われば、きっと譲って下さる方はいると思います。


10月29日 お気に入りの色


サッカー観戦者としてではなく、写真を撮る人としてサッカーを見る際、
僕にはお気に入りの相手チームが二つあります。ひとつはジュビロ磐田。サックスブルーのユニフォームと深紅のユニフォームが常緑のピッチで対峙するシーンは、とても美しいです。特にアウェーで、雨の中撮るのが良いです。ヤマハスタジアムはジュビロサポーターのレインコートで青く染まり、その中で躍動する赤いユニフォーム。テレビで何度も見て、「いつかはあのスタジアムで」と思っていました。今年、願ってもいない状況で撮影できましたが、バックスタンドに屋根がないんだもんなあ…。でも、予想以上にスタジアムの雰囲気、そしてユニフォームの色は綺麗でした。

そしてもうひとつのチームが、今日の対戦相手の柏レイソルです。2001年の国立での試合で初めて撮影したとき、あんなに暗いスタジアムなのに両チームのユニフォームの色がクッキリと見えたことがとても印象的でそれ以来、撮影を楽しみにしています。このチームは、昼間、或いは夕暮れ時に撮るとその黄色の具合が濃く写し出されて綺麗です。ナイトゲームでも映えるのですが、やはり陽の光を受けたユニフォームの方が、美しく見えます。またレイソルはユニフォームのデザイン自体も格好良いと思います(もちろん、レッズには適いませんが)。

この2チームに共通するのはアウェーでもレッズ戦はホームユニフォームを着ているということです(ジェフもホームユニフォームですが、レモン色っぽい黄色なので少し物足りない感じがします。パンツの色も明るい緑色なので、落ち着いた力強さのようなものが感じられず、あまり撮影したくなる色の組合せに僕は感じません)。レッズの場合はアウェーでも赤×白×白という他チームにはあまりない自由なバリエーションがあるのでアウェーでも赤いユニフォームが良く見られますが、ホームユニフォームをレッズ戦に着て来るチームは以外と少ないです(ヴェルディは大丈夫かと思うのですが、ソックスの色が緑でレッズが黒なので判別しづらいとのことでソックスの色を変えるのではなく、アウェーユニフォームを着用しています)。

以前テレビ放送の際、白黒テレビでもお互いのチームを識別できるようにということで同系色ではない組合せにしているというのを読んだことがあります(パンツはどちらも白でも良いようです)。また、ゴールキーパーのユニフォームはホームチームが優先的に色を決めて着て、その色が相手チームのホームユニフォームの色だった場合はアウェーユニフォームを着る(つまり、都築選手が青いキーパーユニフォームの場合は、トリニータは青のホームユニフォームは着られない)ということも聞いたことがあります。記憶が曖昧なので正しいかは分かりませんが、どちらも納得できる理由ではあります。まあ、着なれていない色のユニフォームを着させて、少しでも自分のチームに有利になるようにしたいという理由もあると思います。

ただ、撮影する側からするとどのチームもアウェーユニフォームといえば白、というのはなんとも味気ないものです。いいんじゃないんですかね、ボーダーとか千鳥格子にしても。なんかもっと海外のチームのような個性的なチームカラーやデザインを使ったセカンドユニフォームが見てみたいですな。他チームの方は、御一考下さい。

というわけで、僕はこの試合を視覚的には十分に楽しみました(自分なりに良い写真も撮れました)。内容的には…、兎に角、お互いがお互いの長所を消しあうようなサッカーでしたな。どちらもFWにはがっちりとマークをつけ、動きを封じ込めていました。こういうときにはサイドアタックや2列目以降の選手のミドルシュートを織りまぜた攻撃が有効かと思うのですが、そういうシーンもあまり見られず、セットプレーは言わずもがな、得点の匂いはしませんで結局、スコアレスドローとなりました。

おそらくはテレビで見ていたらストレスの溜まる試合だったと思います。でも、僕は間近で必死に戦う選手たちの顔を見ていました。誰も、手を抜いているわけでもないし、なんとかこじ開けてやろうと必死でした。そんな姿を見たら、何も言えませんな(もっと相手のマークを外す動きはして欲しいとは思いましたが)。負けたわけでもないし、今節は上位がみんな引き分けたので順位も変わっていないし、まだまだチャンスもありますしね。何より、ナビスコカップの前に敗戦ではなかったというのはいいじゃないですか。勝った方が良かったけど、少しストレスを抱えたまま国立に乗り込んで行って、爆発させればよいのではないかと思います。