5月

5月2日 お知らせお知らせ

まず、4月30日を持ちまして「PHOTO GALLERY」を終了致しました。これは、ぶっちゃけて申しますと更新が非常にめんどくさかったから、ということからです。なので、今後からは特定の選手にこだわらない、試合の風景のようなものもアップされていくと思います。また、写真画像を設置した特定のコーナーは作りませんので置いてある所を閲覧される皆様が各自探されてお楽しみいただければと思います(日本語って難しいですね)。

そして、5月1日からhttp://Rspirits.Red-Diamonds.NET/一本でのサイト運営となりました。今までは僕の中に「カウンター問題」がありまして、どうしようか悩んでおりましたが、その問題が解決されましたので一つのアドレスでのサイト展開をしていくことになりました。まあ、トップページにリンクして頂いていれば全く問題がないことですので、改めて申し上げることではないとは思いますが。ともあれ念願の運営体制にようやくなりました。これからもマイペースにまったり続けて参りますので、時々覗いてやって下さいませ。

さて、長いサイト変更のお知らせを書きましたあとに、レッズのことなどを。4月29日のヴェルディ戦、前節のセレッソ戦の勉強会が相当効いたようで、2点先制しても集中が途切れること無く、自分達のサッカーを最後までしようという気持ちが見えました。その結果が、無失点での勝利になったのでしょう。まずはよかったです。ただ、ヴェルディの方に相当の問題があったことは事実ですから(あんだけ中央突破しかしてこないようでは、点は取れませんわな)、両手放しでは喜べない所ではありますが、少なくてもレッズの守備陣にとっては今回の無失点はほっとしたことでしょう。

特に坪井選手にとっては自身回復の大きな要因にはなるでしょう。セレッソの大久保は、かなりうまかったですから。セレッソ戦での3点目の失点シーンでは、ボールをもらう一歩目ですでに坪井選手を振り切る形で受け取っていましたしね。しかも先に坪井選手を押さえ込んでドリブルをスタートさせてましたし。でもあのゴールのおかげで目が覚めたことと思います。代表選手なんですから、下ばっかり見ていられないですからね。

そして山瀬選手の先発初出場&先制ゴール!素晴らしい形でのゴールでした。ポストプレーをした永井選手も良い判断でしたな。山瀬選手は現時点でもオフト監督から解放されているような印象を受けました。怪我明けだというのに密集地帯でも恐がらずにドリブル突破していく様は、もう鳥肌ものでした(相手が怪我をさせられたヴェルディだったから、でしょうかね)。完治したなら、どんなプレーを見せてくれるのか…。今から楽しみです。

…でも、良く考えてみると、補強があまりうまくも行かず、戦力的にも昨年よりか下がっている格好なのにレッズって、結構頑張っていますよね。まだまだ、批判するべきときじゃなかったかなって、思うようになりました(コロコロ変わって申し訳ないです)。厳しい戦いが続きますが、勝ってさえいれば、僕自身はポジティブになれますので、僕に生で勝利を見せて下さい!テレビでしか、今年まだ見てません!(てか、あんまスタジアム行けてない)


5月3日 手前味噌以外の何物でもない話


1日と3日に行われましたアテネオリンピック・アジア2次予選(対ミャンマー戦)。感想をおおまかにいいますと、
第1戦と第2戦、結果はさておき内容が違い過ぎる気が…。ということですかね。

レッズの選手のことを取り立てて持ち上げる気もないのですが、鈴木啓太がいるといないとでは、中盤の仕掛けがずいぶんと違うように感じました。相手への寄せや、積極的なサイドや縦へのボール配給、そしてリーダーシップ等々…。このチームに不可欠な存在として、石川選手(FC東京)、松井選手(京都パープルサンガ)、大久保選手(セレッソ大阪)、中山選手(ガンバ大阪)、根本選手(ベガルタ仙台)などが挙げられますが、守備の要、攻撃の起点としてもやはり、地味ではありますが鈴木選手の存在は最早、不可欠なものといってもよさそうです。この年代で彼を脅かす存在は、日本にはいないような気さえします(言い過ぎかもしれませんが)。

そして田中達也。彼の出場前と出場後、どれだけ点が動いたか。相手チームの運動量が落ちたあとなので比較はしにくいですが、どちらにせよそんな時間帯の彼の動きは「イヤ」なもの以外の何物でもありません。大久保選手とは明らかに違う地を這うようなドリブル突破。スピードに乗せたら、ファールでしか止めようがありません。さらに途中出場ながらも先発組に劣らない決定力の高さ。レッズでの経験もオリンピック代表の中で生かされているのかもしれません。

確実に、レッズの2人は戦力になっています。しかも、「なくてはならない」ほどに。だからこそ、今後の試合では怪我に気をつけて欲しいです。大差をつけられたミャンマーも、今回終盤に入ってからラフプレーが目立っていました。田中選手はキーパーに蹴られ、PKをもらって以降は右腕を動かせなくなっていましたし(こういうときは途中出場だって代えろよ、山本監督)、鈴木選手も頭突きをされていました。正直いって、この程度の試合に出場させたくはないですが、必要なので仕方ないですな。ただ、もうレッズから小野選手のようにあんな理不尽なファールで負傷者を出してもらいたくはないので、なんとか気をつけてもらいたいです。

最後に。結果的に大差で勝利し、最終予選に駒を進めたけれど、まだまだ華がないぞ!シドニー組と比べられるのは大変でしょうが、もっと楽しいサッカーを見せてくれ!観客が少ないのは、ゴールデンウィークが理由だからではないはずです。ずいぶん主力選手も増えて来ましたが、もっともっとJリーグでアピールしていって下さい。


5月5日 198日ぶり


朝から爽やかな、快晴で埼玉スタジアムに向かうのは、初めてでした(柿落としには行けませんでしたし、それ以降は曇り空か雨ばかりでしたので)。バイクで122号を走るのも実に快適で、途中、道に植えられていたツツジの赤紫が薄い水色の空の色と相まって鮮やかでした。

スタジアムにつくと、すでに赤い人の列、列、列…。5万4千ともいわれる今回のチケット販売数はあながちオーバーでもないようです。すでにスタジアム半周を赤い列が埋めつつありました。朝から何となくあった良い予感が、少しずつ目に見えるようになっていくようでした。

席に着きますと、試合前に緑の固まりが出て来ました。なんでもMr.ピッチというJリーグ百年構想のキャラクターだそうで、芝生をモチーフにしたといいますがあれは芝生を単に人形にくり抜いただけといったほうが適切でしょう。階段をひとりでは降りれない不自由さがちょっと素敵です(でもボールはガンガン蹴れるようでしたが)。今回が初めてのお仕事だそうで、これから各スタジアムでも見られるのではないでしょうか。

ASIMOより歩き方がぎこちない3層構造の芝野郎

スターティングメンバーを見ると、鈴木選手が名前を列ねています。中1日でも先発とは、つくづくタフですな。てっきり左サイドに入るであろう三上選手が出るものと思われましたが。他にいる中盤の選手は内舘選手、長谷部選手、山瀬選手、平川選手…って誰が左サイドをやる?もしや内舘選手を久しぶりに左サイドで使うか?と、平川選手が右サイドをやることを疑わないでいたのですが、実際の所は彼はいつも通り左サイドに、あとの中盤の構成はヴェルディ戦と同じで、山田選手のポジションには、意外でしたが鈴木選手が入ることになりました。

でも、アレックスに仕事をさせなかった(点を取らせなかった)わけですから守備に関しては合格です。ただ攻撃に関しては前半は自重し過ぎて参加できず、後半になってようやく良い形でのセンタリングが上げられた程度で、本来のサイドの動きとしては物足りないというか、機能し切れませんでした(当たり前ですね)。というよりもいないときになって改めて山田選手の凄さがわかりました(ただ、センタリングの精度がもう少し上がると代表でもレギュラークラスになれるでしょうな)。

試合全体を見ると、トゥット、アン・ジョンファン、アレックスをどう潰していくか(エスパルスは永井選手とエメルソン)という1対1のせめぎ合いが見所の一つだったと思います。特に室井選手対トゥットの攻防は意地と意地とのぶつかり合いのような、見ごたえのあるものでした。今日のMVPといっても良い室井選手の献身的な守備、転じて攻撃にも積極的に参加する姿勢はいつにも増して頼もしかったです。

エスパルスはセレッソのようなサッカーをしたかったようですが、どうも2列目からの飛び出しというよりもアレックスを自由に動かす方が目立って、吉田や鶴見の効果的な攻撃参加は少なかったように思いました。一方のレッズは最後は個人技が主体ではあるものの「パスで崩す形」はいくつか見られ(後半特に)、やりたいことがとりあえずはわかりました。均衡した試合でしたが、チームとしてやりたいことが見えた分、レッズの方が幾らか上だったような気がします。

そして、ほぼ引き分けかと思われた後半44分の山瀬選手→エメルソンの元コンサドーレラインから生まれたゴールは、フラストレーションの溜まる試合内容を吹き飛ばす、爽快なものとなりました。途中出場した田中選手もこの間のミャンマー戦同様相手に嫌なイメージを与えましたし、攻撃の中心だったトゥットの負傷交代もレッズに良い流れをもたらしたと思います。

これで今季初の連勝、しかも無失点と良い形でゴールデンウィークをくぐり抜けました。今日足を運んだ5万人の観客も良い連休最終日を迎えられたと思います(あ、オレンジの服着た人は別ですね)。僕自身も今年4試合目の観戦にしてようやくレッズの勝利を生で観ることが出来ました(試合中に座席から立ち上がったのは何ヵ月振りだろう?)。上位との勝ち点差もぐっと縮まったので、これからの結果如何でまだまだトップ5に入るのも無理ではなくなってきました。今月残りのヴィッセル、ガンバ、Fマリノスとの試合は落とせません。これからも勝ち点を堅実に積み上げていって欲しいです。

最後に、坪井選手がとうとうイエローカードをもらってしまいました…。トゥットの演技とスペシャルレフェリーにしてやられた感じもしますが、クリーンなイメージがなくなるわけでもありませんので(コマーシャルもとても爽やかですな)、今まで通り頑張ってもらえればと思います(余談ですが、レッズのグッズカタログに山田選手と写っている坪井選手、頭小さいっすね。見事な8等身です。山田選手の頭がやけに大きくみえました)。


5月11日 こんなもんかな


BS-iで試合を見ましたが、アウェーでのヴィッセル戦(ウイングスタジアムでは初めての試合)は、3-2で負けてしまいました。感想としましては、
まあ良く2点も取れたという所です。

結果的に惜しいスコアになりはしましたが、内容的にはヴィッセルの圧勝。残り5分あまりで両チームで合計3点の動きがあったのは最後の最後で集中が切れた証でもありますが、それでもまあ、レッズのエンジンに火が入るのが遅すぎたということでしょうか。前半にあった惜しいチャンスをモノにしていれば、わからなかったかもしれませんが。

それにしても岡野はようやく古巣であるレッズに「恩返し」をすることが出来ましたな。今までも何度か対戦はあったものの、何故か風邪を引いたりしてコンディション的にイマイチなときが多かったようなので、この試合の早い時間での2アシストという結果は、レッズに対する素晴らしい意思表示になったかと思います(なんでもレッズベンチに向かってガッツポーズしたらしいですよ)。アリソンも良いパスを送っていましたし、すっかり神戸の一員として頑張っているようです。

閑話休題、この試合でのレッズの問題は、やはり右サイドの岡野を自由にさせ過ぎたことと、中盤でのヴィッセルの早い守備網をくぐり抜けることができなかったことでしょうか。兎に角ヴィッセルの守備陣は堅牢。さらに中盤、前衛からも献身的に守備への参加が見られましたので、それを突破するにはなるべく早いボール回しと大きな展開が必要でした。が、それができていなかったのでゴール前での各人の個人技勝負が多くなってしまいましたな。いくらスキルが上でも2人、3人と常にくぐり抜けるのは無理があるというものです。

守備に関しても結果的に前半の2失点はマンマークしていたはずのFW2人に決められたものでしたし(付き切れていなかったというよりも振り解かれた感じ)、岡野に上げられたセンタリングまでのボールは、いずれもカウンターからのものでした。ということは、がっちり守備をしてボールを持ったらサイドに預けてセンタリングしてFWの頭勝負、というおそらくヴィッセルが描いていた通りのゲームプランにまんまと嵌ってしまった、と言えるでしょう。結果的には今回も相手のサッカーにおつき合いをしてしまいました。

でも、流れを変えた田中選手には大きな拍手を送りたいです。もう少し早く出ていたら、きっともっと惜しいチャンスを作れたでしょう。久しぶりの3トップも、昨年よりも機能している感じでした。昨年と違いトップ下のいる現状では、3トップもオプションとして機能する感じが個人的にはします(田中選手も永井選手もサイドからのドリブル突破からゴールを目指すほうが得点できる感じがあります)。

3連勝にはなりませんでしたが、まあ、こんなもんでしょう。むしろ今回はFW2人が結果を出してくれたのでそんなにがっかりはしませんでした。オフト監督としてもそろそろ、先発出場の選手やフォーメーションを考え直す時期かもしれませんな。


5月15日 Optaデータからみる「レッズのサッカー」とは


今日は、Jリーグが始まってちょうど10周年の日です。1993年の今日、国立競技場でのヴェルディ川崎×横浜マリノスという、当時の人気、実力共にトップであった2チームの試合が、日本における初のプロリーグであるJリーグのオープニングを飾ったわけです。いやいや、懐かしい。

当時の僕は高校1年生。サッカーに興味を持ち始めたばかりで、どちらかというとまだまだジョーダンやマジック・ジョンソンらのNBAのスーパープレーに心奪われていた頃でした(野球に関しては、最初から親の影響もあってほとんど見ていない状況でした。今でもルールは詳しく知りません)。よもやここまで追い掛けるようになるとは、考えもしませんでした。

さて、なんでまたこんな昔話から入ったかといいますと、5月27日号の「サッカーマガジン」の巻頭特集であったからなんですけどね(そうでないと、きっと思い出しもしませんでしたな)。今回取り上げるテーマはJの10年ではなく、今年のJリーグ7節までのデータを元にした特集「これが、勝ち組の強さ」から現在のレッズのやっているサッカーを考えてみたいと思います。今までは試合を観戦したり、テレビで見たりしてきた主観的な感想からの幾分偏っているかもしれないレッズへの評価が中心でしたが、今回はOptaデータから客観的な数字のみで判断してみよう、ということです。ちなみに、青い枠の中は比較対象としてジュビロ磐田のデータ、赤い枠がレッズのものなっています。また、括弧内の数字は16チーム中の順位です。

表1 シュート数は少なくても決定率は高く、効率だけは良い

得点

シュート数

枠内シュート率

シュート決定率

15 (3)

98 (1)

52.04%(2)

15.31%(6)

10 (7)

50 (15)

54.00%(1)

20.00%(2)

表1は攻撃に関してのものです。シュート数はほぼ最下位、なのに枠内シュート率、シュート決定率はかなり高いです。つまり、チャンスは少ないものの必ずものにしているという感じですね。一方のジュビロですが、シュート数も多く、枠内シュート率も高いです。ここからチャンスを多く作るだけでなく、最後はシュートで終わっている、つまり攻撃としての形をきちんと最後まで作っているということがわかります。攻撃に関していえば、レッズはそれほど悲観するものではなく、むしろ信頼できるアタッカー陣が揃っているともいえます。

表2 CBIはクリア、ブロック、インターセプトのこと

与えた得点

タックル

タックル成功率

CBI

ファウル

8 (9)

215 (3)

80.00%(3)

146 (15)

122 (9)

10 (7)

216 (2)

74.07%(14)

163 (13)

122 (9)

表2は、両チームともほとんど変わらない感じがしますが、ある数値が決定的に違うことによってチームのスタイルが全く違うことがわかります。それは、タックル成功率と、CBI(クリア・ブロック・インターセプト)です。このCBIが高いチームは、比較的守備の時間が長いチームといえます(ちなみに1位は仙台の255)。ジュビロもレッズもこれだけみると、どちらもこの数値は低いです。ただ、これはボールを自分達で保持している時間が長ければ少なくなる数値ですから、表3にもあるように総パス数が1位のジュビロが少ないのは、するべきときにしかしないからといえます。

転じて、レッズはというとタックル成功率が低いためどちらかといえばジュビロよりも自陣でのゴールに近い位置でボールを奪っているのではないか、あるいは相手のシュートが枠に飛んでいないだけといえるでしょう(相手を止められないわけですから)。また、このタックル成功率やCBIの数値が低いことはボールを奪っての速攻がしにくい(効率が悪い)ことも示しています。つまり、ボールを保持していてもそれは自陣であり、そのボールを奪われたらそれを止めることができずシュートまで持っていかれている、更に攻撃への移行が遅くなるということがいえます。

表3 この数値を見ると、攻撃の閉塞性が良くわかる

短いパス

短いパス比率

長いパス

長いパス比率

2691 (1)

77.9%(8)

764 (1)

22.1%(9)

2115 (8)

79.9%(3)

532 (15)

20.1%(14)

総パス数

パス成功率

総クロス数

クロス成功率

3455 (1)

76.50%(2)

220 (3)

25.45%(12)

2647 (9)

71.21%(8)

157 (14)

21.66%(15)

表3では、長いパス総クロス数の差から更に色濃く両チームの違いがわかります。長いパスというのは、大きな展開をするために用います。ピッチを大きく使うことによって反対側にいるフリーの選手を生かしましょう、ということです。それによって生かされるサイド攻撃に必要な真ん中へのクロスボール。競り合いに強いFWならば、ヘディングシュートで1点取ることも可能でしょう。まあ、攻撃の際の有効な手段ですな、とくに現代のサッカーにおいては。

ということでこの数値からわかることは、レッズは短いパス中心の近視眼的サッカーであり、サイド攻撃が希薄でそのクロスボールも成功率が低いためにチャンスを作りにくく、その結果シュートまで持ち込めていないということがわかります。また、短いパスが多いということは攻撃にかける時間も長くなる、ということで相手守備陣が戻ってくる前に攻撃を完了させられないということもいえます。

以上、客観的なOptaデータからわかることを取り上げてみましたが、今のレッズのサッカーというと実際に見ていてもこんな感じですよね。つまらないのもわかるような気がします。ただ、ここまでわかっているのなら、改善するのはそんなに大変ではないはずです。オフト監督も「サイド攻撃の徹底」は昨年から継続しているテーマですし、ピッチを大きく使えというのも確かいっていたように思います。ラインをコンパクトにしておくことによってボールを奪う位置は相手のゴールにより近い場所になるでしょうし、それならば速攻も可能パスの数も少なくゴールまで行きますね。

…オフト監督のいっていることって、理に叶っているんじゃないでしょうか。なんだ、基本的にはこのままやっていけばいいんじゃないか。


5月17日 武器が足りない


TV観戦していたホームでのガンバ戦でしたが、
前半の2失点、ずいぶん綺麗にやられました。1失点目のセットプレーもさることながら、2失点目のワンツーから抜け出してきた宮本に完全にマークが付いていなくて中央突破されゴールを決められたシーンなんかは、素晴らしい!としかいえないようなものでしたな。まあ、山瀬選手が宮本に追い縋りつつも指さしをして「来てるぞ!」というアクションをしていたのにフリーでいるはずの選手が付かなかった、というマークの受け渡しが出来ていなかった故の失点ではあったんですが…。

ガンバの点の取り方が理詰めのものならば、レッズのそれはもう、偶然というか、針の穴に糸を通す感じのものでした。前半26分に山田選手のクロスボールをエメルソンがゴールして1点差にしたわけですが、もうここしかないという形の、Optaデータから読み取れるイメージ通りのゴールでした。

後半、ペナルティエリアギリギリの位置で山田選手がPKを得たことにより同点とし、途中出場した田中選手が良いポジション取りをしていたおかげで逆転ゴールを決めました。ほぼ、先制された時点でこの試合は厳しいものになるという予想をしていたわけですが、これでわからなくなってきたわけです。

何故、逆転したのに「勝てると思わなかった」のか。というのもセットプレーを確実に防げるかどうか不安で、勝てると思えなかったからです。レッズになくてガンバにあるもの、それはセットプレーから点が取れる期待です。特に逆転されてから、ガンバは前線の選手を多く入れてきました。中山と松波、どちらも嫌な選手です。頭も強い。二川からの精確なフリーキックを頭で合わせられる選手がたくさんいる状況ではたして押さえきれるか?と考えたとき、1点差では抑え切れないのではないかと思っていました。事実、そのセットプレーからマグロンへの頭めがけてのボールが元で、ゴールが生まれてしまいました。

一方のレッズは、コーナーキックにしろ、フリーキックにしろセットプレーには昨年から得点の匂いがほとんどありません。山田選手はセットプレーよりも右サイドの突破からの方がよっぽど得点がとれる感じがするほどです。キックの正確性もさることながらターゲットになる選手が少ないのも原因です。大きな得点源を期待できないレッズは、今後も苦しい戦いを強いられるでしょう(ただ、再度ロスタイムに同点にした坪井選手のJ初ゴールは、皮肉にもセットプレーから生まれたものでしたけどね)。

とまあ、4-4というまたしても大味な試合結果になってしまったわけですが、理想と現実を埋められる手段がなく、1週間かけてやった対策も結果を出せず、反省点は見えてきたけどそれを直すには荒療治が必要で、でもシーズン途中でそれをやるタイミングではない(やる勇気がない?)状態。これは選手のせいか?と思うと、3人がA代表、3人がオリンピック代表候補になっていて、資質自体は申し分ない。チームとしてパズルが組み合っていないのか、なんか手詰まりな感じですな。どうしたら良いんでしょうね…。少なくとも現時点ではグラウンドレベルで試合の途中で修正するのは、難しそうです。ベテランがいてくれると、やっぱり違うんでしょうかね?

ただ、負けなかったのは良いことですね。4点取れたのも良いことです(堀之内選手のデビューも、めでたい!)。兎に角次のFマリノス戦に勝って、中断に入りたいものです。


5月23日 トルシエ、山本、そしてオフト


えー、用事が立て込んでおります。月末までにやらなければならないレポートがあと2つ、そして現在、
ダイエット中で夜になると集中力が途切れがちです。とても文章を構成する力なんて残っておりませんで、今日ようやく落ち着いたので頑張って書いています(でも4日で2.6キロ痩せました。目標は2週間で6キロぐらいですかね、どんだけ太ってんだオイ、ということなんですけどね)。 

その合間に、図書館で借りてきました前代表監督、フィリップ・トルシエの「トルシエ革命」「情熱」という本を読んでいるのですが、彼が監督だったのはつい昨年のことなのにもうずいぶん前の感じがしますな。本の中身はもっと前のワールドユースやオリンピック、アジアカップのことがメインなので記憶を手繰りながら読んでいます。トルシエが良く言っていた「60パーセントの組織、30パーセントの個性、10パーセントの運」も、日本人に適していたものではなかったかと今のジーコのサッカーを見ていると思えたりします。だからといってフラット3が最良のディフェンスだったと言うことにはなりませんし、今の個人ありきのジーコサッカーを否定するわけでもないですけどね。僕の考えはただ一つ、「代表は負けてはならない」と言うことだけです。その点で言えばトルシエはとりあえず結果は出していたので合格であり、ジーコは今の所まだ様子見の段階です。

なんで今頃トルシエの本を読む気になったかと言うと、6月3日号のサッカーダイジェストのU-22代表の山本監督のインタビューを読んで思う所があったからなんですが、山本監督はアトランタオリンピック以降、コーチの立場で若手選手をずっと見てきていて、「日本人で最も世界大会の経験がある監督」と言われています。その人がインタビューで答えたことの中で興味深いコメントがありましたので、ちょっと長いですが引用します。質問は、「やはり選手と監督は50対50の関係にあるということですか」というものでした(段落分け、文字色の変化は僕がしました)。

もちろん監督がやらなければいけないことはたくさんありますが、実際にピッチに立てば、リスクを負ってでもどうやって攻めに行こうかとか、攻撃と守備のバランスを考えてどう判断するのかといったことは、すべて選手が判断することですよね。チームとしてこういう戦術で戦うというベースは守ってもらわなければいけませんが、それはあくまで50パーセントです。その50パーセントしかやらないのであれば、それはチームにとって有効な選手じゃないということになるでしょうね。

私が示すベースの50パーセントはきっちりやってもらわないと困りますし、チームのルールも守ってもらわなければ困る。でもこれは当たり前に守れることで、選手のパフォーマンスに置き換えれば50パーセント程度のものなのです。残りの50パーセントは、個々が考えて自分の持ち味を出せばいいわけです。『オレはこういうことができる、こういうことが得意だ』といった個々のストロングポイントを自由に存分にゲームの中で生かしてくれれば良いと思っています。それがサッカーの一番楽しいところですからね。

監督に言われたことだけをやっているのでは、魅力ある選手とは言えません。魅力ある選手は、チームのベースとなる50パーセントを守りつつ個性を発揮できる。それはチームの勝利という最大の目標に向かって個性が発揮できるということですね。

確かにそうですな。枠の中に収まっているだけで、はたして良い選手なのか。これでは監督の言いなりのロボットサッカーではないのか、と思いました。そこで、かつてそう揶揄されたこともあるトルシエ監督はそこの所をどう考えていたのか気になって読んでいるのですが、こういう一節が「トルシエ革命」という本にありました。2000年のアジアカップに臨むときの名波選手についての評価です。

名波にはチーム全体を見渡しながら、攻守のバランスを取れる素晴らしい感覚がある。守備の意識の高さと攻撃のセンス。そしてパリ・サンジェルマン戦でも明らかなように中村とのスムーズなポジションチェンジ。同じようなバランス感覚を持ち、なおかつ攻守に能力を発揮できるのは日本では他に小野ぐらいであろう。

当時、中村選手はほぼ左サイドの選手として出場し、悩んでいたときでした。そこで名波選手は頻繁に自分が左サイドに出ることによって中村選手を中でプレーしやすくしていました。そのことに関してトルシエは、この本の中では「スムースなポジションチェンジ」と評して、中村選手について何も言っていません。状況に応じてポジションを変え、チャンスを作ることについて怒ることはせず、むしろ評価しています。このことからも試合中の選手の行った判断に関しては、トルシエはあまりとやかくは言わなかったようです。それは以下の文章からもわかります。

試合の方向性という大枠を作り、シナリオを描くのは監督の仕事だが、いったん試合が始まれば、その中で自己を表現しストーリーを作り上げていくのは選手たちの仕事であるからだ(「トルシエ革命」より)

…まあそれなのにワールドカップでは名波選手と中村選手を使わなかったのは、どういうことなんだろうと改めて聞いてみたい気もしますが(名波選手は怪我明けだったんですけどね)。

翻って、オフト監督はどうでしょうか。オフト監督も規律に関しては厳しい人です。でも、今年に入ってからの殻を破りつつある選手たちの自主性に任せた攻撃の組み立て方についてあまり口煩くは言っていないように思われます。確かに、3ラインに関しては今でも厳しく言っていますし、それができていないから試合後のコメントでも良く口に出すのでしょう。でも、それが出来ているときに関してはある程度自由にやっていても概ねOKな感じがします。代表とクラブチームの違いなのか、選手間の能力に差があるからなのか、それはわかりませんが基本的にオフト監督も選手をロボットとしては見ていないと思います。逆に自分を驚かせるようなプレーをして欲しいと、思っているのではないでしょうかね…。もちろん、「これだけはやってもらわないと困る」ことができなかった選手には、出場機会を与えない等の厳しいことをするのはどの監督も同じではないかと思うんですがね…。

このインタビューを読んでから見たU-22日本代表のニュージーランド戦は、非常に組織だったサッカーながらも監督の意図以上のことをやリ始めたのではないかと思います、前半に関しては。後半は選手を入れ替え過ぎたし、システムも替えたしでなんともいえません。ただ、後半の途中にレッズの3人が同時に出ているのを見れたのは嬉しかったです。山瀬選手も久々に出場した上にゴールを決められたし(アシストは田中選手)、鈴木選手も縦のポジションチェンジも頻繁にしていたし、かなり攻撃的でしたね。なかなか面白かった試合だったと思います(間違っても、放送内容ではありませんがね。TBSのセンスの無さには、ある意味尊敬できるところもありますが)

もうひとつ。この6月3日号のサッカーダイジェストの「J談」というコーナーに山田選手平川選手の対談があるのですが、なんかね、面白すぎます。今までの他のチームのそれとは違って、話のテンポが漫才のようで。ファンは一読されることをお勧めします。


5月25日 そして中断へ


今現在、レポートも2つ目が終わりましてどうやら今月中には全部終わらせられそうです。体重の方もトータルで
4.2キロ減りました。残り4日間ですが、とりあえずは順調に痩せていますな。油断しないでいきたいものです。

ここ2週間、ずっと使い続けていたマウスの調子がおかしく、接触不良かとマウスボールを取り出してフーフー吹いてみたり全部分解して掃除したりしたんですが、一昨日ついに全く動かなくなりました。仕方ないのでペンタブレット(パソコンで絵を描く際に使うと便利なもの)で作業していたのですが、やりにくいことこの上ないですな。話を聞くとマウスっていうのは消耗品で、僕みたいに5年以上使い続けるのは珍しいことだそうで。はあ、そうなんですか…と夜のうちに通販で新しいマウスを買いまして、ようやく快適なPC環境に戻りました。それまでレポート作成するのをいちいちペンで行っていたので、面倒臭くてイライラしていたところでした。…それにしてもマウスの本体が680円で、送料が代引代も含めて1000円。輸送費よりも安い精密機械って、なんか素敵です。

さて、いよいよJリーグもファーストステージ10節目で中断期間に入ります。その最後の試合がアウェーでのFマリノス戦だったのですが、勝ちました。今回の試合はエメルソンがよく目立った試合でした。この中断期間を前に、ようやく本調子になってきたというところでしょうか。山瀬選手や山田選手などとの連携も良くなってきていると感じます。今回初出場となった都築選手のロングフィードから得点のチャンスを作ったのはエメルソンでしたし、そのエメルソンをフォローしようと全速で走ってきてゴール前に詰めていたのは、山瀬選手でした。試合が終わった後気がついたんですが、この二人はコンサドーレにいたとき、対戦相手の岡田監督の元でサッカーをやっていたんですよね。J2にいたときは苦労させられたもんですが、今回見事に二人は当時のライバル側の選手となって「恩返し」をしたわけです。

試合に関しては、レッズの立場で言えば申し分のない1-0の勝利(特に後半はレッズが数多くチャンスを作り、フォワード以外の選手もシュートを狙っていましたし、攻める意識は今まで以上に高かったとも感じました)でしたが、全体的に見ればなんともいえない内容でした。後半の比較的早い時間帯での失点だったのに、Fマリノスは変にバタバタしていました。それは監督も同様で、矢継ぎ早に選手交代を行って前がかりにしたし、松田が退場になり、波戸が負傷退場してしまった結果、最終的にはフィールドプレーヤー8人で戦わなければいけない状況にしてしまいました。負傷していた波戸を強行出場させていたわけですから、万一のことを考えて交代枠は使い切らないものだと思うのですが、あの岡田監督の采配は、後先考えない無茶なものだったかなと思います。前半はFマリノスのペースで試合は進んでいましたし、決定機もFマリノスの方が多かったですからね。

レッズに関して注文するとしたら、相手が2人退場した時点で不安定なボールキープをするよりも、勝利を決めるためにもう1点取るべきだったということですかね。ディフェンスにとってみれば、最小得点での勝利はここ数試合での失点が特に多かったので自信回復のためには有効かもしれませんが、見ている側からするとちょっとドキドキものでした。以前、2点差をロスタイムに追い付かれ、逆転された苦い想い出がマリノスにはありますので、それを思うともっと点は取ってもらって、安心の度合いを高めてもらいたかったというのが本音です。狙えないわけではなかったですから。

ともあれ勝ったことにより気持ち良く中断を迎えることが出来ます。星勘定も10試合で4勝4敗2引分けの五分に戻しました。当初不安視されていた攻撃もようやく噛み合い、得点できるようになりましたし、懸念の守備に関しても先制できれば守りきることもできるようです。中断期間中にオフトはどういうサッカーをしたいんだろうか、僕なりに考えてみたいと思います。


5月31日 最早クレーマー


シェフチェンコォォォオ!!!!!

ということでヨーロッパチャンピオンズリーグはACミランが優勝したわけですが、まず一言、あれは、絶対、オフサイドなんかでは、ない!仮に2人ともオフサイドポジションにいたとしても、パスなんかでは、絶対に、ない!あれをシュートといわずに何をシュートとするんだ!

まったく、あのゴールが決まっていれば、おそらく40分以上早くゲームは決まって、TBSの放送枠にきっちり入ることになったでしょうな。僕はつまらないかもしれないと思って最初からビデオ録画して寝てしまったんですが、朝まで見てた方、多かったでしょうね…。あんな形で終わられたら、苦情もしますね、絶対。やる気がないなら、放送権なんて取るな。それで後日CMガンガン入れてダイジェストなんて垂れ流すな。やればいいんだろ、っていう感じがミエミエだぞ、TBS!

とまあ、放送局批判しても仕方ないので、試合感想を。前半はさておきあまり面白くない試合でしたな。ユヴェントスはやはりネドヴェドがいないのが大きかったし、ミランは準決勝のミラノダービーを制したことが自信になったのと(特にシェフチェンコ)、やはりスクデットが取れなかったことが大きかったんでしょうな。なんとしてもビッグイヤーだけは、となったのでしょう。3位で今季のリーグ戦を終えたACミラン、来年こそはスクデットを狙って下さい。あと、トヨタカップも頑張って下さい。

さて、昨年のワールドカップ開幕の日でもありました今日5月31日に行われました日韓戦ですが、なんていうんですかね、日本は点取る気あったんですかね?というか、試合やる気があったんですかね?韓国の良いところばかりが前回の試合よりも見えたんですけど…。日本は攻撃の組み立てもなければ中盤を制圧できていたわけでもなく、逆に韓国は後半に選手を入れ替えてきてからは攻撃により厚みが増してきて、日本のゴール前に守備陣よりも多くの選手が入ってきたりしていて。アン・ジョンファンに決められたゴールも、いつ入ってもおかしくなかった韓国の攻撃に対する正当な報酬というやつですな、あれでは。監督替えろとはいいませんけど、先発を代えるか、選んだ以上は全員を試してみろ!どこで試合やってると思ってんだ!

ストレスの溜まる試合でした。日本代表の試合は、レッズの試合よりも、チャンピオンズリーグの決勝よりもつまらなかったです。さっさとレポート終わらそう。