4月

4月14日 調理の仕方


1週間の間に3試合もありまして、その都度書けなかったしオフト監督も「3試合戦うためのチーム構成で望む」ようなことを言ってましたので見る側としてもそういった所から観て書きます。

まず6日のグランパスエイト戦(0-0で引分け)。仮に今年も延長戦があったとしたら、まず負けていた試合だったかなと思います。この日の収穫は山瀬選手が途中ながらも出場できたことぐらいですかね。

そして中2日後のアウェーでのナビスコカップのヴィッセル戦。FWの2人が結果をようやく出してくれまして2-1の逆転勝利。オゼアスとアリソンがいなく、神戸はベストメンバーではなかったものの、「勝つ」喜びを久しぶりに思い出させてくれました。順位も3位に浮上しました。何より、永井選手と田中選手、今季初得点おめでとう。もっと獲ってくれ。星取り表はこんな感じです。

Group A

磐田

神戸

浦和

東京V

磐田

A●2-4

H○2-0

H○4-0

2

0

1

8

4

6

神戸

H○4-2

H●1-2

A○1-0

2

0

1

6

4

6

浦和

A●0-2

A○2-1

H●0-1

1

0

2

2

4

3

東京V

A●0-4

H●0-1

A○1-0

1

0

2

1

5

3

そして土砂降りの中でのアウェー、ジュビロ戦。こちらは0-1で負けましてリーグ戦で勝ちがないのはレッズと清水エスパルスだけになってしまいました。現在最下位に甘んじております。

磐田戦は観戦しに行ったんですが、改めて素晴らしいスタジアムだな、と思いました。ピッチまでの距離が本当に近いです(その証拠にボッコボコとボールがスタンドに飛んで来ます)もし仮にあのスタジアムでジュビロの試合を始めに観ていたとしたら、僕は間違いなく純粋にサッカーにはまり、写真を撮ろうなんて考えもしなかったことでしょう(ちなみに100ミリぐらいのレンズで十分撮影は可能です)。

ただし、それはあくまでも晴れていた場合の話。今回のような雨のとき、その評価は著しく下がります。だって…どこにもないんだもん、屋根が。唯一あるのがメインスタンドとジュビロ側のゴール裏。それ以外は終始雨の中に身を置かなければなりません。避難する場所もないわけですから、持って来た荷物は濡れるに任せたままです。今回気合いを入れて3本フィルムを持っていったのですが取り替える場所もないので泣く泣く入れていった1本だけで終わらせる羽目になりました。アクセスの悪さも問題かと思われますが、それらを差し引いたとしてもやはりあれだけのスタジアムならば年に一度訪れるのは決して悪くはないです。来年も是非行きたいです(でもできたら屋根は付けて欲しい、あるいは晴れて欲しい)。

閑話休題、3試合通してのレッズの評価は、やはり相変わらずですな。勝てないのがわかるような戦い方、それに反して選手たちは必死にもがき苦しんでいるような感じ…。できないわけではなくて、させてもらえないような、常に鎖に繋がれているような感じとでもいいましょうか…。ジュビロスタジアムという環境で本当に間近で永井選手のプレーを観ましたが、物凄くうまいですよ。今までなんだかんだいっていたのが申し訳ないぐらいに、ボールの扱いは滑らかだし、ドリブルで相手をすり抜ける感じやパスの受け方、そしてその一歩目からの前へ向かっていく姿勢などはため息が出るほど(注文としてはサイドに流れた際にゴール前に2、3人常にチャンスのときにいて欲しいとは思いますが)。こういってはなんですが他のチームならもっともっと活躍できるかもしれない、と本気で思ってしまいました。

ついに、言わないといけないときが来ました。今までオフト監督の姿勢ややり方に関して「辛抱」をもって結果が出ることを心待ちにしてきたわけですが、もう少し、ほんの少し規制を解いてやったらどうかと。守備に関しての規制があまりに多い現状では、いかに長谷部選手をトップ下に置いたとしてもそれはあくまで「ちょっと前目の守備的MF」に過ぎません。攻撃に関したって「後ろからの追い越し禁止」のようにしていては、前後分断はもとよりもチャンスの際の2次、3次攻撃すらもままなりません。目先の勝利だけにこだわるチーム作りはしてもらいたくはないですが、勝つ意識を規制するようなチーム作りもまた、してもらいたくはないです。

オフト監督を信頼はしていますし、辛抱のときはまだ続くことも覚悟はしています。が、殻を自分から破ることができるのが今の所、山田選手と室井選手ぐらいしかいないんです。オフト監督が本当に望むことができない選手が多い以上(聞き分けの良い選手が多い、とも言えますが)、幾らかでも手綱を緩めてあげるだけでも効果は出ると思うんですが…。

今回、最下位のチームながら韓国戦の日本代表に3人(山田、坪井、永井)、オリンピック代表に2人(鈴木、田中)送り込むことが出来ました。選手たちに必ずしも素質がないわけではないんです。もう少し、調理の仕方を考え直してみて下さい。


4月22日 初、初、初…。

16日に韓国のソウルワールドカップスタジアムという超アウェーで行われた久しぶりの日韓戦に、永井選手が途中出場しまして、ロスタイムも残りわずかと言う所で劇的なゴールを決め、日本代表はジーコ体制になってから初めてのアウェー戦での初(しかも初めてFWが点を取っての)勝利となりました。永井選手に関しても初A代表試合出場で初ゴールと初物尽くしの試合でした。

結果的に韓国選手のクリアボールを執念で足に当てた結果、ゴールに入ったと言う感じでしたが、残り時間が殆どない状況でも決して諦めずにドリブル突破していった姿勢があったからこそ得られたゴールでした。14日に追加召集されて連携面でもまだ不安があったでしょうが、兎に角結果を出してくれた。今後も代表に呼ばれるように永井選手にはレッズで頑張って欲しいものです。

それにしても途中出場した最初は永井選手の頭へのロングボールが目立ちましたな。彼はあれだけの身長がありながらもターゲットマン的な仕事はあまりできない、ドリブラーなんですが…。まあ、ラストパスは奥選手からの左サイドのスペースに向けてのものでしたし、最終的に彼の欲しいパスを理解してくれたようではありましたが。

この永井選手の代表デビュー(しかもゴールつき)は、それまでどことなく沈んでいたレッズにも良い影響を与えるきっかけになりました。それが2日後、19日のホーム、京都戦でのリーグ戦初勝利に繋がったことと思います。ただ、オフト監督の姿勢はやはり変わっていません。基本的にマンマーク。ラインはコンパクトに。そして常に三角形を作る。前後分断の形も同じでした。

それでも、なんとかして「殻を破ろう」としている選手が増えつつあるように見えました。鈴木選手がその良い例で、前回の磐田戦のとき気になっていた「サイドに一人がボールを保持している際に、ゴール前に2、3人つめている」という攻撃の形を意識的に前線に上がることによって作ろうとしていました。それが2点目のゴールに繋がったのはもちろんですが、それまでに惜しいチャンスを作りましたし、相棒の内舘選手の攻撃参加も促す形になりました。意識の変化によって同じサッカーをしていても、展開は大きく変えることが出来ます。ただ、サイド攻撃が鳴りをひそめていたのは少し気にかかりました。

また、パープルサンガがジュビロほどのレベルで中盤を支配していなかったから、というのもあるかとは思いますが(開始直後に先制できたことによりレッズの守備も心理的に安定したと思うし)、今のレッズの守備(ガッチリマンマーク)ならば、早いパス回しをしないチームにはそうそう負けないということが昨年同様改めて証明されたのではないか、と思います。

結局、4試合目での勝利ということで昨年と同じだったわけですが、敗れた相手に関してもアントラーズ、ジュビロと現時点での「格上」相手でしたし、これからは自分達と同等、もしくは若干下と思われる(なるべく思いたい)相手との試合が続きます。そういう意味では昨年よりも良くなっている、といえるかもしれません。逆にいうとこの時期に勝ち星を積み重ねられないと、全く進歩が見られないといわれても仕方ありません。そのためにも選手たちの意識の変化と監督のより柔軟な試合運び(選手交代も含めた)が、鍵になってくるのではないでしょうか。それともやっぱり、補強が必要なんでしょうかね?


4月26日 鏡


23日に久しぶりに駒場でナビスコカップの予選、レッズ×ジュビロを観戦しました。先日の屋根なし&退避所なしのジュビロスタジアムに比べれば、
駒場は天国のようです。この2つのスタジアムの良い所が組合わさって35,000人くらい収容できるスタジアムならば常に満員で良い雰囲気を作っていけるのに、と思ってしまいました。

でまあ、観戦したわけですが…、正直にいうと、つまんね。

カメラ持参で前回より少ないですがフィルムも2本持っていきましたが、1本撮り切るのがやっと。僕はバックスタンドで見るのが常なのでそれがどういうことなのかといえば、サイド攻撃が極端に少なかったことを示します(その分、永井選手が頻繁にその上がってこないスペースに顔を出していました。どうも選手間でそうしていたらしい)。

この試合、勝たなければいけなかったのはレッズの方でジュビロはおそらく、負けさえしなければ良い試合でした。その証拠に主力選手の中山、名波、服部を帯同させていませんでしたし、今年入った成岡などを藤田に代えて出場させたくらいでしたから、どの程度の本気具合かは、推して知るべしです。

ジュビロの停滞気味な(意図的かメンバーがいないからかは知りませんが)サッカーにおつき合いをしてしまったレッズは、結局ほとんど見せ場もないまま0-0のドロー。ヴィッセル×ヴェルディも引き分けてくれたおかげで首の皮一枚予選突破の可能性は残っていますが、それとて2勝しなければなりません。依然、厳しい道です。

Group A

磐田

神戸

浦和

東京V

磐田

-

07/02

H○2-0

H○4-0

2

1

1

8

4

7

-

A●2-4

A△0-0

07/16

神戸

H○4-2

-

H●1-2

H△2-2

2

1

1

8

6

7

07/02

-

07/16

A○1-0

浦和

H△0-0

07/16

-

H●0-1

1

1

2

2

4

4

A●0-2

A○2-1

-

07/02

東京V

07/16

H●0-1

07/02

-

1

1

2

3

7

4

A●0-4

A△2-2

A○1-0

-

で、26日。アウェーでのセレッソ大阪との試合ですが…、これはもう笑うしかないですね。

前半11分までに3ゴール。最初の点が室井選手のヘディングシュート。しかもセットプレーからだったから、嬉しさもひとしおでした。そして間髪入れずに山田選手&永井選手が右サイドをぶっ飛ばしてのドリブルシュート。普通に考えれば、この時点で勝負は終わりますし(今節、3点も取らずに勝ったチームがほとんどでしたから)、こっちとすればむしろセレッソ大丈夫?と心配しちゃうぐらいの試合結果を予想できたはずでした。

セレッソもこのままではいられない、と4バックから3バックに変更して、ギアを入れ替えます。最早点を取るしかないのだから、それは当然。すると、なんだかレッズもそれに合わせるかのようなサッカーを展開し始めて…。1点取り返されたとき、少し「ヤバい」とは感じたんですが、まさか前半35分までに追い付かれるとは…、そして、後半早々に逆転されるとは…。

この試合で良かった点は、4点取れたこと。永井選手、山瀬選手が初ゴールを決めたこと。セットプレーで点が取れたこと。以上です。

悪い点なんて上げたら切りがないけど、確実に言えるのはシャドーストライカーがいて、どこからでも攻撃参加してくるチームにマンマークなんてやったら守備陣が混乱して、振り切られるのは当たり前ですな。さらにいえば、3点先行した時点で自分達のサッカーをやれば良かったのに、相手のペースに合わせてしまったこと。決して「アクションサッカー」ではなかったですね、この試合は。というよりも今年の「レッズのサッカー」とはどういうのでしたっけ?

今週見た2つの試合、レッズのやったサッカーはまるで相手チームを映した鏡のようなサッカーでした。自分達で攻めるべきとき攻め、守らなければいけないとき守ることができず、勝っているときも、勝たなければいけないときも自分達主体で動くことができない、相手の出方ありきで動いていたサッカーでした。今のオフトサッカーがサポーターやファンを納得させられるのは「勝つこと」のみです。たとえ勝っても、不満があるサッカーをしています。それが負けたら、どうなるか…。あまりに成長具合が見えにくい(選手個人レベルではなく、組織としてですが)と、みんなの心が離れていったとしても、仕方ないかもしれませんよ。だからこそいまできることは、勝つことです。勝ってさえいれば、(僕自身も)喜んでいられるでしょうから。29日は、すぐそこです。切り替えは早くして下さいね。